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1話 ページ4

_____晴れ。

それはそれはうざったいほどに清々しい良い天気。

その太陽の光をうけて少女___Aはむくりと上体を起こす。

まだ閉じかけの眠り眼を手でごしごしとこすりながら、ベットからするりとはい出る。


寝巻きを脱ぎ捨て学校指定の制服に身を包み、階段を降りてリビングへと向かう。

そして流れるような動作でテレビのリモコンを手に取り、電源を入れるスイッチを押す。

「うわぁ...。」

Aがつけた番組はニュース番組だった。

そのニュースの話題のテーマは

「小さな村 一夜にして生存者ゼロ」

何ともえぐいことをするな。なんて、他人事のように思いながら、ニュース番組の内容に再度耳を傾ける。

「現在、この村には生存者は一人もおらず、地面はまるで、血の海のようになっております。また、死亡者の中には、女性しかおらず、男性の遺体は未だ見つかっていないようです。」

ニュースキャスターが言葉を言い切ると映し出されたそれは、この平和な、Aが知っているような綺麗な表社会では有り得ないような、想像を絶する光景だった。

そしてまた、ニュースキャスターの姿が映し出された。

「この事件について、裏社会を取り締まる組織の最高責任者である、田上さんにお話を伺いたいと思います。」


ニュースキャスターの言葉を合図に画面外から出てきた人物は、黒髪黒瞳の日本人らしい顔立ちをした、キリッとした雰囲気の男だった。

「はい。この事件について、考えられる仮説が一つあります。」


田上は焦らすように口を塞ぎ、そして数秒後、それは...と言葉を続けた。

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作者名:崖まき | 作成日時:2018年2月13日 1時

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