検索窓
今日:2 hit、昨日:32 hit、合計:26,606 hit

第八話 ページ9

驚いたひとみさんは、焦りながらAの前に行き「な、何言ってるのよ!」と怒鳴り出した。



ひとみ「愛子のバッグから刃物が出てきたのを見たでしょ!?」

貴方「あんな物で人の首は切れませんよ、特に女性の力ではね。

……それに、彼女が犯人なら凶器を捨てるチャンスはいくらでもあった筈だ」



ついでに、"貴方が彼女のバッグにあらかじめ入れたのでは?"と付け足すと、彼女は目を見開いた。

そしてひとみさんは涙を流しながら、自分が犯人では無いことを言い張る。



貴方「もういいでしょう……。
確かに貴方は被害者とは全く別の席でした。だが貴女は体操部……

パランス力のある貴女なら、コースターのスピードと、貴方が乗る前に付けてたネックレスを利用すれば可能だ…!」

ひとみ「ッ!!」

「ひ、ひとみ…あんたネックレスが……」



"後は簡単、セーフティガード下ろす前にバッグなどを背中に挟み、簡単に抜け出せるようにすれば"……と言い足すと、ひとみさんは諦めたのか……

その場に崩れるようにしゃがみ込んだ。



ひとみ「みんなっ……みんなあの人が悪いのよッ!!」









_____彼女が彼を殺害した理由は、何年も付き合っていた彼に突然捨てらたのが理由だった。

だから彼女は、その彼との思い出のネックレスとこの場所で……



蘭「A……」



彼女が手錠をつけられている景色を見る中、袖をギュッと掴む蘭に俺は咄嗟に笑いかけ「出ようか」と言うと、コクリと頷き歩き出す。




ジン「……」




そんな俺を、黒ずくめの男達が見ていたことなんて築きもしなかった。




────


────────



────────────






蘭「うっ……ぐすっ……」

貴方「おいおい、もう泣くなよ……」

蘭「あんたはよく平気でいられるわね…っ」



涙を拭きながらジト目で俺を見る蘭に、俺は「俺は現場で見慣れてっからなぁ」と次いでに"バラバラのやつとか"と付け足すと、蘭に「サイテー」と言われた。



貴方「っ!!」



────その時、黒ずくめの仲間のウォッカが走り出す姿が見えてしまった。

……もう、行かないとな。



貴方「悪ぃ蘭!先に帰ってくれ!」

蘭「え…?」

貴方「すぐに追いつくから……!」





────そう言って走り出してしまったA。




蘭「(あっ……行っちゃう……)」



その時、私は何故かそんな予感がした。







Aとこれっきり、もう会えないような……そんなやな予感が────

第九話→←第七話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
83人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユキ(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます⊂('ω'⊂ )))Σ≡ (2020年6月12日 19時) (レス) id: 26cdda3c8d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年6月12日 18時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユキ | 作成日時:2020年6月11日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。