第十五話 ページ16
.
蘭「あ、ここよ私の家!
そして今日からコナン君の家よ!」
幸せそうに俺を見下ろす蘭を、咄嗟に目を逸らしながら「うん…」と短く返事をする。
そんなAの姿すらも可愛いなー、なんて思いながら「なんか弟ができたみたいで嬉しい!」と笑った。
貴方「あの、さ……蘭ねぇーちゃん?」
蘭「んー?」
階段を上ろうとしていた足を止め、振り向きAに笑顔を見せる蘭。
貴方「(……どんなに心が傷ついても、人間は嘘をつけるんだな)」
にっこりと笑う蘭に、Aはシナリオ通りの展開にする為、自分の正体を明らかにしようと口を開いたその時……
上の方から、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「仕事だー!!仕事が来たぞぉお!!!」
蘭「おっ、お父さん!?し、仕事って……」
小五郎「依頼が来たんだよ!さっき"黒ずくめの男達"が娘を誘惑されたと!!」
"オレの力を借りたいってな!"と嬉しそうに走りながらタクシーをひろう蘭の父親の毛利小五郎。
貴方「蘭ねぇちゃん!ボク達も!!」
蘭「え、ちょっとコナンくん!?」
蘭の手を掴み走り出すAに、戸惑いながらも引っ張られる蘭。
小五郎がタクシーに乗ったのを確認してからAと蘭もタクシーに乗り込む。
小五郎「事件だ事件…事件がオレを呼んでいる…!!
この名探偵毛利小五郎をなぁ!!」
蘭「"名"じゃなくて"迷"探偵でしょ…」
ガッハッハッ…と嬉しそうに笑う小五郎に、ジト目でそういと、小五郎は驚いた顔で「なんでお前が乗ってんだ!!」と怒鳴った。
蘭「私じゃないわよ!この子が勝手に…」
貴方「わーい♡お車お車ー♪」
小五郎「なんだこいつは!!」
そう怒鳴ってきた小五郎に、蘭は守るようにAを抱きしめながら「阿笠博士の親戚の子よ」と言い返す。
小五郎「降りろー!オレの仕事の邪魔をする気かー!?」
蘭「バカ言わないでよ!!ここ高速道路よ!降りられるわけないでしょー!!」
貴方「(ガキのフリすんのキツすぎだろ…ははっ)」
上の方で軽く口喧嘩をする二人の声を聞きながら、密かにそう思ったAだった。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←第十四話
83人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます⊂('ω'⊂ )))Σ≡ (2020年6月12日 19時) (レス) id: 26cdda3c8d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年6月12日 18時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユキ | 作成日時:2020年6月11日 19時