第十二話 ページ13
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阿笠「───け、拳銃密輸!?」
貴方「ああ。
それをネタにゆすってる奴らを見ちまったんだよ」
阿笠「それで君の口を塞ぐために毒薬を…」
あのコナンの青い服に着替えながら博士の質問に答えるA。
相変わらずだっせーなー…なんて思いながらも、赤い蝶ネクタイを着ける。
貴方「なぁ頼むよ博士!天才だろ?
俺の体を元に戻す薬を作ってくれよぉー」
阿笠「む、ムチャをいうな
その薬の成分がわからんことには……」
貴方「じゃあ奴らの居場所を突き止めて、あの薬を手に入れればいいんだな?」
そう言うと、博士は不安そうな顔で「その薬があれば何とかなるかもしれんが…」と言うと…
突然ハッとしたような顔でAの両肩を強く掴んだ。
阿笠「Aくん!小さくなった事は、ワシ以外には言ってはまらんぞ!!勿論、あの蘭くんにもじゃ!!」
突然の変わりように驚きながらもシナリオ通りに「な、なんで?」と聞き返す。
阿笠「君が工藤Aだと知ったら、また奴らに命を狙われるじゃろう!!それに、君の周りの人間にも被害が及ぶ!!
───いいかA!君の正体が工藤Aという事は、ワシと君だけの秘密じゃ!!誰にも言ってはならん!」
貴方「……あ、あぁ」
そう二人で覚悟を決めた次の瞬間だった。
蘭「Aー?いるのー??鍵開けっ放しよー?」
阿笠「!?」
貴方「蘭だ…!」
シナリオ通り、玄関の方から幼なじみの蘭の声が聞こえてきた。
博士は俺に「いかん!隠れろ!!」と言い出し、頷きながら机の後ろに隠れると、タイミングよく扉が開く。
蘭「あら?阿笠博士?」
阿笠「ひ、久しぶりじゃのー、らっ蘭くん!」
貴方「(あ、あっぶねー…
マジでギリギリすぎるだろ…!!)」
バクバクした心臓を抑えながら、机の引き出しから親父の眼鏡を取り出し、レンズをとる。
すると、落ちたレンズから"カランッ"と音がしてしまった。
貴方「(や、やべッ)」
蘭「…?そこに誰かいるの?」
阿笠「あっ、ちょっと蘭くん!!」
咄嗟に眼鏡をかけたタイミングで、机の後ろを覗き込んできた蘭と目が合う。
貴方「あ、あはは……」
蘭「こっ、この子……」
───やべー、予定より早くバレちまった……!!
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ユキ(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます⊂('ω'⊂ )))Σ≡ (2020年6月12日 19時) (レス) id: 26cdda3c8d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2020年6月12日 18時) (レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユキ | 作成日時:2020年6月11日 19時