織田の姫君 ページ32
「買い物行くけどついて来る人〜？」
備前「買い物！？行く行く！」
長谷部「主が行くのであれば！」
薬研「俺っちもいいか？」
三人が挙手する。
「よし。じゃあ行ってきます。」
門をくぐり町へと瞬間移動する。
(いつもの事ながら便利。)
人で賑わう町に備前は目を輝かせた。
備前「ふわぁ！ここが町！？」
「そっか。近景は町初めてだっけ。」
備前「うん！」
子供みたいにはしゃぐ備前を和やかな気持ちで
見つめていた審神者はある事に気付き振り返る。
「で、なんで君達もいるのかな？宗三 不動。」
長谷部の後ろに隠れていた二人が苦い顔を
して出てきた。
宗三「バレましたか。」
「いやバレバレだからね。」
備前「あ！不動くん！それに宗三も！！
来てたの？」
備前に声をかけられ二人の肩がはねる。
宗三「た、たまたまですよ。」
不動「べ、別に明智が心配でついてきた訳じゃ
ねぇからな！」
備前「？偶然だね！」
(今、墓穴掘ったけど…。)
薬研「まぁまぁ。来ちまったもんは性がねぇ。
折角だし皆で買い出ししようぜ。」
薬研の助け舟に上手く乗っかり二人がしれっと
仲間になった。
(なんだかんだ近景の事気にしてるんだねぇ。)
素直になれない二人の事も微笑ましいと
思ってしまったのは決して歳のせいではない。
「これで全部だね。」
必要な分を買い揃えた一行は一人いない事に
気付いた。
薬研「あれ？備前は？」
宗三「あちらに居ますよ。」
宗三が指さす方向に屋台の風車に目を輝かせる
備前がいた。
「もう…何やってんだ、か！？」
「っ！？いってぇな！」
「ご、ごめんなさい。」
明らかに自分からぶつかってきたであろう男は
肩を擦りながら審神者に詰め寄った。
「おいおい、ごめんだけかよ。それなりの
謝罪ってもんがあるんじゃねぇか？あぁ！？」
長谷部「キサマっ！」
備前「どったの？主さん。」
騒ぎに気付いた備前がいつの間にか側に来ていた。
男は備前に向き直りニヤリと笑った。
「お前こいつの連れか？…だったらお前が
慰めてくれるんだろうなぁ。」
男の手が伸びる。現状を理解していない備前は
動かない。
「近景っ！」
止めようとしたその時、男の手が止まった。
備前と男の間に不動が 備前の横に薬研が
背後に宗三が殺気駄々漏れの鋭い目で睨んでいた。
「ひっ！？」
長谷部「…去れ。」
ドスの効いた低い声。
「お前等…本当は大好きだろ。」
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ロト(プロフ) - たぬきねこさん» ありがとうございます！ダラダラとですが更新頑張っていきます！ (2018年3月10日 16時) (
レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
たぬきねこ - グルメ番組かよで不覚にも笑った頑張って下さい！ (2018年3月10日 16時) (レス) id: a2c5151ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - ニガウリさん» ありがとうございます！ゆるゆる更新頑張っていきたいと思います。 (2018年2月11日 10時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
ニガウリ(プロフ) - 私も、明智さん好きだから、この作品大好きです!!更新頑張って下さい(*ゝω・*)ノ (2018年2月11日 10時) (レス) id: da81750a6d (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - 黒狐コハクさん» 読んで下さっただけでなくコメントまで…ありがとうございます！ (2018年1月9日 19時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロト | 作成日時：2017年12月25日 13時
