裏切りの刀

セコム ページ3

「ここが広間だよ。みんなー、注目！」

入るや否や大声をあげる。
食事中だった刀剣達の視線が集まる。

「新しい仲間が増えました。おいで。」

手招きされて足を踏み入れる、が力んでたのか
足をつんのめってスラインディング登場。

「備前！？」

ザワつく広間に備前は勢いよく立ち上がり
鼻を赤くして笑った。

備前「初めまして!私は備前近景です。
これから宜しくお願いしm「備前！鼻血！！」」

備前「え。どうりで痛いわけだー。」

「ちょ、誰か!ティッシュ！！！」

備前「はい。」

慌てる審神者にティッシュを渡す備前。

「ありがと…ってお前だよ！！いるのは！」

(もしかして…備前って天然！？)

笑い転げる鶴丸を始め所々から笑いが起きる。
おい、漫才してんじゃねぇぞ。
途方にくれる審神者に近づく足音が。

「おい、お前 備前近景って言ったか。」

「不動？」

不動「答えろ。」

「どうしたの。こわいよ…？」

見た事もない顔で備前を睨む不動。
備前が頷き終わる前に不動が殴りかかった。

「不動！」

歌仙「…雅じゃないな。」

いつの間にか歌仙が備前の前に立ち
不動の拳を防いだ。

小夜「暴力は駄目。」

さらに小夜が不動を後ろから羽交い締めする。

歌仙「久しぶりだね。近景。」

備前「歌仙！小夜も！」

備前は不動の事など気に留めずに嬉しそうに
歌仙に抱きついた。

「え、どういう関係で…？」

備前「歌仙はねーガラシャの夫の刀で
小夜は細川いた頃に仲良くしてくれたの！」

「そっかー(ほんわか)」

笑顔可愛いのに鼻にティッシュ
突っ込んでるのが惜しいなぁ。

不動「離せよ！小夜！」

小夜「…離したら近景様殴るでしょ？」

宗三「お小夜。大丈夫ですから
離してあげてください。」

小夜「宗三兄様。」

宗三に渋々渡すと走って備前に抱きついた。

(！？)

小夜が備前に抱きついたのだ。あの小夜が！

備前「小夜！会えて嬉しいよ。」

小夜「僕も…。」

(しかもデレた！あの小夜が！！)

微笑ましい光景に呆気にとられるしかない
審神者と刀剣達であった。


メモ
歌仙と小夜は備前に弱い。

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