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本音はどこだ? ページ17

備前「…。」

薬研「おっ!」

宗三「気がつきましたか。」

目を覚ました備前を待っていたのは天井と
昔なじみの顔ぶれだった。
暫く寝ぼけたまま みつめていたが
突然思い出したように飛び起きる。

備前「不動くんは!?」

長谷部「不動なら手入れ中だ。」

備前「そう…。」

ほっと安堵する表情をみせる備前に
宗三は眉を寄せた。

宗三「何故です?」

備前「え?」

宗三「何故庇ったのですか。自分の命を狙う
相手を、何故。」

備前「私は『守るため』の刀。…最も私は
何も守れなかったけどね。」

長谷部「だから不動を庇ったと?嘘をつけ。
貴様、主に頼んで不動を手合わせ相手にしたな。
今回の事といい何か裏があるんじゃないか。」

壁に寄りかかりながら長谷部は険しい顔で
備前を睨んだ。

薬研「何言ってんだ長谷部の旦那。」

長谷部「黙ってろ。手合わせでもわざと不動を
煽る真似をして自分を殺させようとしたな。
不動の刀を持参してまで。」

備前「ヤダなぁ。覗いてたの?」

イタズラがバレた子供のようにケラケラと笑う。
呆気にとられる宗三のかわりに薬研が答えた。

薬研「本当なのか。あんた。」

備前「うん。」

薬研「なんでそんなことを。自分から
死ににいくような…。」

長谷部「死ににいってんだろう。こいつは。」

備前「凄いね!そこまで分かってんだ。
そうだよ!私は死にたい。それに不動くんを
守りたかったのもほんとだよ?だって…。」

備前「不動くんは私を殺してくれるから。」

言葉がでない。恐怖を感じるほど無邪気な
笑顔を浮かべる備前に呟く。

薬研「狂ってんな…。」

宗三「つまり貴女は自分を殺させるために
不動を助けたと言うのですか。」

備前「別にあのまま死んじゃってても
良かったんだけどね。光秀と同じ死に方だし。
でも不動くんが無事で本当に良かったぁ。
不動くんが折れちゃったら私を殺してくれる
人がいなくなっちゃうからね。」

悪気を感じてない備前のあっけらかんとした
物言いに黙る三人。すると宗三が動いた。

宗三「っ!!」

薬研「宗三!」

宗三が備前の首を締めにかかる。
備前は抵抗もせずに宗三をみつめていた。

薬研「やめろ宗三!」

後ろから羽交い締めして止める長谷部。
備前の首には くっきりと手形がついていた。

宗三「離しなさい!私がここで殺す!」

長谷部「落ち着け!」

本音はどこだ?2→←初めての戦闘頑張るぞー



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ロト(プロフ) - たぬきねこさん» ありがとうございます!ダラダラとですが更新頑張っていきます! (2018年3月10日 16時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
たぬきねこ - グルメ番組かよで不覚にも笑った頑張って下さい! (2018年3月10日 16時) (レス) id: a2c5151ef6 (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - ニガウリさん» ありがとうございます!ゆるゆる更新頑張っていきたいと思います。 (2018年2月11日 10時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)
ニガウリ(プロフ) - 私も、明智さん好きだから、この作品大好きです!!更新頑張って下さい(*ゝω・*)ノ (2018年2月11日 10時) (レス) id: da81750a6d (このIDを非表示/違反報告)
ロト(プロフ) - 黒狐コハクさん» 読んで下さっただけでなくコメントまで…ありがとうございます! (2018年1月9日 19時) (レス) id: b951fa5b4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロト | 作成日時:2017年12月25日 13時

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