裏切りの刀

おそろい ページ12

加州「思ったけどさー、備前って髪綺麗
だよね。何かしてるの？」

備前「シャンプーしてる。」

加州「皆してるよ！ねぇアレンジしてもいい？」

備前「あれんじ？うん！いいよ。」

安定「(絶対分かってないな。)」

加州と安定の部屋へ突撃した備前は何故か
アレンジをされる事になった。

加州「じゃあ失礼して……えっ！柔らか！！」

安定「は？お前、何言ってんの？」

備前の髪に櫛を通そうと手に取った加州が
驚きの顔で安定に反論した。

加州「見た目サラツヤ触るとフワフワ！」

安定「グルメ番組かよ。」

うつ伏せのまま雑誌をめくる。
そんな態度に納得いかなかったのか
何かを閃いた加州が備前に耳打ちした。

備前「やーすっさだっ！」

安定「！？」

備前が安定に飛び乗る。
三つ編みを解いた髪がフワフワと安定に
降りそそいだ。

安定「なにこれ！？フワッフワ！」

加州「ほら見ろ！言ったじゃんか！」

作戦通りいったことに満足する加州。
備前は加州に言われたとおり安定の上で
大人しく伸び伸びをしている。

安定「あとなんか…いい匂いする。」

備前「えー？私、香水つけてないよー。」

安定「え。」加州「あ。」

次第に安定の顔が赤くなっていく。

(あいつ自爆したな。)

加州「ほら安定が爆発するからどこうねー。」

呆れながら備前を持ち上げ安定からのかせる。
加州に笑いかける彼女は楽しそうだ。

備前「清光は力持ちだな。」

加州「備前が軽いんだよ。はい、今度こそ
アレンジしましょうね〜。」

備前「なぁ清光。あれんじってなんだ？」

加州「え？今更？？アレンジっていうのはね
髪の毛を色んな形にする事だよ。」

備前「ふーん。じゃあ安定と同じがいい！」

加州/安定「え！？」

ニコニコと笑う備前に加州が詰めかける。

加州「なんで安定！？」

備前「駄目？」

加州「駄目じゃないけど…駄目じゃないけどぉ！
俺だって備前とお揃いしたいぃぃぃ！！」

安定「うるせーブス。」

加州「あぁん！？」

備前「清光ともお揃いするよ？」

安定に殴りかかろうとしていた加州の動きが
停止する。

備前「清光の爪と同じにしてもらいたいんだ。
清光みたいに爪、綺麗じゃないけど…。」

加州「そんなことない！」

思わず大声で言ってしまった自分に
恥ずかしくなる加州。
そんなことを気に留めずに備前は照れくさそうに微笑んだ。

加州/安定(天使かよ。)

この後滅茶苦茶お揃いにした。

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