静かで激しい ページ4
夏花Side
皐月「なつ、さっきから誰か探してるの?」
夏花「…あ、や、なんでもない。ごめん、なんの話だっけ」
皐月とは高校に入ってから知り合った。
悪い子ではないけどいい子ではない。
踏み込んだ相談をできる間柄では、まだない。
一学期ももう終盤に差し掛かっていたが、同じ高校に進学したはずの斗蒼とは全く会わない。
斗蒼に避けられているのか、私が無意識に避けてしまっているのか。
もう私はなかったことにされているの?
もう私は、きみのことなんて何にも思っていない。
でも、あの日のきみの顔が頭によぎる。
あんなにいつもすましてるきみが必死な顔してた。
それがなんだか、いまなら笑えてくる。
いままで、誰にも話していない。
私たちしか、あの夜を知らない。
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なな(プロフ) - 絹さん» はぅ!!絹さん、応援ありがとうございます!!頑張りますね! (2019年8月20日 19時) (レス) id: 0afea69f85 (このIDを非表示/違反報告)
絹(プロフ) - 綺麗な表現で大好きです。応援してます(^-^) (2019年8月20日 15時) (レス) id: bc4e020023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2019年8月18日 22時