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164話 ページ42

炭「どんな理由であれ、人間を殺めてはいけないんだ…」



宿「…話の筋がわから 炭「わかるわからないの問題じゃない!!!」っ!」



これにもうかけるしかない…



炭「呪霊が傷つくのも…人が傷つくのも、俺は見てられない。宿儺…君は平気な顔をしているけど、本当は苦しいんだろう…?」



宿「は…?」



宿儺の表情が一瞬変わったのを俺は見逃さない。





炭「生まれた時から友達も、家族もいない呪霊が理不尽に祓われて…、そんなことを信じたくなかったから、認めたくなかったから人間が嫌いになった!!

何もしなかった呪霊だけが祓われるのが嫌だったからその現実から逃れるために人間を殺してきた!!


そうだろう…?宿儺」



宿「…」




心のどこかで悲嘆するような“悲しい”匂い。

さっきから漂う匂いだ。






炭「…寂しかったんだよな…。自分が経験した孤独というものを他の人達にもわかって欲しかったんだろう…?」



宿「っ…」





伊黒さんと乙骨さんが目で合図を送っているのがわかった。

きっともうすぐこの戦いも終わってしまう。




宿儺の気持ちも揺らいでいる。


あと一押しだ…





炭「宿儺、もうやめよう。全てを終わりにしよう。


これ以上、自分で自分を苦しめるのはやめてくれ…」





これ以上君が苦しめるのは俺が見たくないんだ。


宿儺は何かを諦めたかのように肩をストンと下げた。





宿「ハァ…早く殺れ」



乙「!」



その言葉を聞いて頭の中がフリーズした。



炭「っ…宿儺」



宿「…早く!!!」



乙「…いきますっ」




その瞬間はまるで時が止まったようだった。


__________



乙骨さんにトドメをさされた宿儺は最後の力を振り絞ってこちらに向かって歩いてきた。



宿「勘違いするなよ。…俺が生きようと死のうと俺の勝手。同情はするなよ。」



炭「…」



宿「…ぁーそんな顔するな殺すぞ。…だから人間は嫌いだ…」



そう言って最後の言葉を残した呪いの王宿儺は跡形もなく消えていってしまった。



炭「っ…」




これだけは断言出来る。
宿儺はちゃんと心を持っていたんだ。




さようなら、宿儺…。

次は呪霊じゃなく、人間としてまた会おう。




もうすぐ、全てが終わろうとしている。



前に進まないと。





俺の瞳に生暖かい何かが伝った。

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モチモチ(プロフ) - 美咲さん» ぜひ読んでみたいです!!時間がある時読ませていただきます!! (2021年12月19日 15時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - モチモチさん» 私も今、鬼滅の刃の小説を書いているんです‼️時間があったら見てみて下さい‼️ (2021年12月19日 12時) (レス) id: 352f7f8a03 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 美咲さん» うわぁーーん!!めちゃくちゃ嬉しいです(TωT) ありがとうございます!! (2021年12月19日 10時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 凄くおもしろかったです‼️4時間位で最初から読んで来ました‼️頑張って下さい‼️ (2021年12月19日 5時) (レス) @page45 id: 352f7f8a03 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - メロン♪さん» お気遣いありがとうございますっ!そうなんですね!!!ぜひ読ませていただきます✩.*˚ (2021年11月21日 8時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モチモチ | 作成日時:2021年10月22日 13時

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