元花柱の女の子4

158話 ページ36

花「強さばかりを求めすぎたせいでこんな目にも遭うんだよ。」






花呪蘭の言葉に少し引っかかる。


それはどういう意味なのだろうか。









夏「花呪蘭。君、少し話しすぎじゃないか？」



花「…別に。何も無いし。」



夏「だったら早く仲間にトドメを刺せ。」



花「そういうならあんたも加勢したらどうなの？傍観ばっかしやがって」



夏「さぁ、なんのこと？」



花「……チッ」




はぁ、と誰もが聞こえるため息をついた後、術式を出す構えにでた。





花「月夜術式 展開」



A…どうして…？




花「マリーゴールド」









私はあなたの力になりたかった。



それはみんなもなんですよ…




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


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Aに対しての絶望はなんだろう。



仲間を裏切ったこと。





ただそれだけ。




なのに、取り戻そうとみんなで言って誓ったのに何も出来ず、戦っていた鬼殺隊と術師はただその場からガクンと両膝を着いた。



顔も眉をひそめ、正気を失っていた。





私も例外ではなくそうなった。






あぁ、お終いだ。





もうどうすることも出来ない。







絶望はこういうことを言うんだ。








久しぶりに実感した絶望は、もう私の思考をどうでも良くさせた。




夏「殺れ」



花「…、」




不意に誰かの気配を感じた。






多分これは、あの人たちだ…。


















五「…初めまして、花呪蘭。



















＿＿＿＿そしておまたせ、A。」



伏「…花呪蘭、もういい。Aと変わってくれ、これ以上暴れるのはやめてくれ。」

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