157話 ページ35
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しのぶside
何人もの人で一斉にかかっているのにも関わらず、かすりすらしない。もちろんみんな手加減なんてしてない。
本気でかかっている。
手加減しても無意味なんだ。そんなことしてもAに届くことすら出来ないから。
花呪蘭も手加減なんては以ての外。
向こうも向こうで本気でかかってきている。
顔や体に傷を増やしていく私たちに対して、何も無い花呪蘭。
花「花の呼吸 陸ノ型 渦桃」
冨「水の呼吸 参ノ型 流流舞い」
悲「岩の呼吸 弐ノ型 天面砕き」
花「弐ノ型 御影梅」
ただ、1つ弱点を言うのなら、
花「花の呼吸 肆ノ型 紅花衣」
カナヲと同じ型しか使えないこと。
つまり壱ノ型や参ノ型など、Aが独自で生み出した型は使うことが出来ていないということだけ。
これは私たちにとって大きな利点だった。
カナヲが使う花の呼吸より、Aの使う花の呼吸の方が遥かにレベルの高い技になっている。その技が使えないということは少しでも有利になっている。
…はずなんです。
でも今の調子では私たちが不利になっていく一方。
し「…!不死川さん!止血をしてください!!」
肩や腹から血を垂らし一向に止まる気配が全くないそれを私は言った。だけどそんなことはお構い無し。
花「術師も、鬼殺隊も。みーんな、結局はAに敵うことなんて出来ないんだよ」
不「!!…てめぇ!舐めた口聞きやがって…!」
花呪蘭の言葉にキレた不死川さんがそう反応する。
花「…だってそうじゃん。我の強さはAの強さそのものの強さなんだよ。そっちは何十人と同時にかかってきているくせに我にかすり傷でさえ与えることができていない。」
不「っ…」
言葉を詰まらした不死川さんを宇髄さんがカバーするかのように言った。
宇「確かにな、俺たちは弱ぇかもしれねぇ。
力を合わしたところでお前には敵わねぇかもしれねぇ。
だがな、諦めたらそこで終わるんだよ。」
花「…」
宇「Aは諦めなかった。打ちのめされても最後はちゃんと前を向いて戦い続けた。だからその今の強さがある。」
宇髄さんはAの第2の兄的存在。煉獄さんの死のあともちゃんと心のケアをしてくれた1人だった。
花「…強さばかりを求めすぎたせいでこんな目にも遭うんだよ。」
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モチモチ(プロフ) - 美咲さん» ぜひ読んでみたいです!!時間がある時読ませていただきます!! (2021年12月19日 15時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - モチモチさん» 私も今、鬼滅の刃の小説を書いているんです‼️時間があったら見てみて下さい‼️ (2021年12月19日 12時) (レス) id: 352f7f8a03 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - 美咲さん» うわぁーーん!!めちゃくちゃ嬉しいです(TωT) ありがとうございます!! (2021年12月19日 10時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 凄くおもしろかったです‼️4時間位で最初から読んで来ました‼️頑張って下さい‼️ (2021年12月19日 5時) (レス) @page45 id: 352f7f8a03 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチ(プロフ) - メロン♪さん» お気遣いありがとうございますっ!そうなんですね!!!ぜひ読ませていただきます✩.*˚ (2021年11月21日 8時) (レス) id: 832328d0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モチモチ | 作成日時:2021年10月22日 13時