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黄side
なーくんが倒れて4時間が経った。
窓の外は、夕焼けが広がっていた。
さ「俺、ジェルと晩飯作ってくるわ」
『分かりました…。ありがとうございます…』
ジ「大丈夫や。なーくんから帰ってくる。」
『……はい。』
ガチャ
こ「やっぱり見よ。あの本。」
『そうですね……!』
ちなみに莉犬は、なーくんの横で爆睡。
疲れちゃったのかな…、
僕ところちゃんは、さっきの本を取り出した。
『まずは、分厚い方から…』
こ「う、うん」
少し重い表紙をめくると、
そこには魔法について書かれてた。
『魔法……?』
こ「るぅとくん、その付箋…」
ころちゃんが指さした方には、紫色の付箋が貼られてた。
『多分……ここだよね』
こ「うん」
そのページをめくった。
すると、そこには「闇魔法の解き方」と書かれてた。
『闇魔法…?』
こ「なんじゃそりゃ…?」
『と、とりあえず読んでみましょう!』
______
闇魔法。それは、はるか昔から継がれていくもの。
魔王となる者により生まれる強力な魔法である。
その魔法に掛けられた者は、
・記憶を失う。
・意識を失う。
・身体に異変が起こる。
・命を落とす。
・無意識に危険な事を行う
などの現象を起こす。
( ただし、この現象が起こるのに、掛けられてから5年は経つ。)
闇魔法の偉大な力を解くことが出来るのは、
普通の魔法使いでは不可能。
解く力を持つ者は、魔法で作られたもの達のみ。
そう伝えられてきている。
_________
『つまりは……』
こ「僕ら って事?」
そう。僕らは、普通とは違って誰かの体から産まれてきた訳では無い。
誰かによって生み出された者。
その誰かは、恐らくなーくんやジェルくん、さとみくんたちのお母さんとお父さんだ。
血は繋がってないけれど、家族。そう言われてきた。
僕ら3人を育ててくれたのも、なーくん達…。
でも、僕らには元々魔力があった。
だから、僕は幼い頃から全ての魔法を使えた。
まぁ……莉犬は使おうともしなかった為、苦手になったけれど。
こ「僕らがなーくんを救えと?」
『書いてることからしてそうです…でも』
こ「有り得ないし……今の僕らじゃ無理だ。」
『……どうしよう…』
キリ悪くてごめんなさい!
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作者名:。 | 作成日時:2020年11月2日 22時