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『やだっ、嫌だっ、離して、離してっ、ひっ、』
光永「っ、なんだよ!!!ただ抑えてるだけだろ!少しは我慢しろよ!!!」
『やっ、離してっ、怖いっ、怖いっ、やだっ、隼人!!!!!!!』
馬鹿なのって思った。
聞いてたはずなのに、あの場で、Aの過去を聞いたはずなのに、たかが抑えるだけでもきっと怖いはずなのに。
諏訪「っ、A!!!!!────────甲斐!!!!!」
自分じゃ助けられない、って思わず涙が出た時だった。
甲斐「っ、お前ら何してんだよ!!!!!!!」
ヒーローみたいに甲斐が入ってきて石倉須永が続く。
甲斐が光永を蹴り飛ばして1発顔を殴る。
光永「っ、いってぇな!!!!」
甲斐はすぐにAを抱えて光永を睨む。
石倉「何やってんだよ!!!!」
石倉と須永はそれぞれ兵頭と瀬尾を止める。
ぶっきーは苦しそうに息をしてAの方を見ていた。
諏訪「A!!!!!」
駆け寄るとボロボロ泣いてるAが甲斐にしがみついてしゃくり上げていた。
甲斐「……Aは任せた」
そう言って甲斐はAを私に預けるとぶっきーのそばに駆け寄る。
甲斐「おい、大丈夫かよ」
柊「っぁ、……あぁ、」
甲斐「お前ら、なにやったのか分かってんのかよ」
完璧にブチギレてトんでる隼人の目がぐるりと瀬尾達を見回す。
瀬尾「っ、なんっで、こいつの味方すんだよ!!!おかしいだろ!!!!!」
甲斐「おかしいのはお前だろ!!!……推薦取り消されんのがそんなに嫌かよ!!!!!」
その言葉に瀬尾が震え、瀬尾を押さえつけていた須永を振り払って立ち上がった。
瀬尾「嫌に決まってんだろ……俺には、俺にはこれしかねぇんだよ!!!!やっ…と、やっと掴んだチャンスなんだよ!!!!!」
そんな大声に腕の中のAがガタガタと震えた。
諏訪「A…」
『っ、唯月、…怖い、怖いよ、…隼人、』
もう少し待って。っていう意思を込めて必死にAの背中を撫でる。
このままじゃ過呼吸なっちゃう…って抱き寄せて抱きしめる。
須永「その推薦者が犯罪者でも、今のセリフ言えんのかよ」
須永がAの様子に気付いたのか、なるべく抑えた声で言って瀬尾の胸ぐらを再び掴む。
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赤くん(プロフ) - いくらこの状況だからっていっても、まじで兵頭くんが余計なこと言い過ぎてて…笑 (2019年3月2日 23時) (レス) id: b9d43c7122 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ラベンさんが書く3Aが1番好きです!3年後の甲斐くんと主人公ちゃんには可愛い子供が居てくれたら嬉しいですこれからも応援してます! (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d52b8fc88 (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - 涼太君大好きです!毎日読んでます!番外編で、甲斐がイツメンに恋バナを聞かれてる話が読んで見たいです(*'▽'*) (2019年2月22日 16時) (レス) id: 6413ac4450 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年2月22日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
麗禾(プロフ) - 4幕おめでとうございます! (2019年2月21日 23時) (レス) id: a8354b0d90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月21日 23時