3年A組の、闇へようこそ 4幕

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( A side )






隼人には申し訳ないけど、寝るふりをしてこの後の流れを頭の中で思い描いておく。

と、逢沢が瀬尾に話しかけているのが聞こえてきた。




逢沢｢ねぇ。スポーツ推薦もったのって、豪翔大学？｣

瀬尾｢そう、だけど？｣






じゃあ─────────そう言った逢沢の言葉に2人は息を呑んだ。






逢沢｢豪翔大学で武智の推薦者のほとんどが、一年目で大学を辞めてるって知ってた？武智は選手の能力を見極めないで推薦するから、大半が練習に追いつけなくて、メンタルやられるって｣

魚住｢……知らな、かった、｣




それを聞いてみんながどう思うか。

熱血教師だとかカリスマだとか言われておいてそんな無責任なことをしてたなんてネットに流されたらたまったもんじゃねぇだろって思っちゃう。


だけど、私の予想と裏腹に瀬尾は予想の上をいった。




瀬尾｢だから、何だよ。力がなきゃ生き残れないことくらい分かってる。覚悟は出来てるよ。｣




突っ伏していた顔を上げて瀬尾を見れば西崎と堀部ちゃんの所へ行っていた。




瀬尾｢なんかわかったか？｣

西崎｢そんな簡単に分かったらとっくに誰かが暴いてるよ……｣





横目で華ちゃんに話し掛けてる賢を眺めながら立ち上がる。

このさっきから消えないモヤモヤはなんなんだろう。









どうして、先生は、今日、目を一度も合わせてくれないのだろうか。





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