3年A組の、闇へようこそ 4幕

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熊沢“澪奈が飛び降りた原因はフェイク動画だったでしょ？ぶっきーはその犯人が武智って分かってた。だから同じ手を使って武智を追い詰めた”

真壁“それだけじゃない！！！！フェイク動画を依頼した証拠がなかったから、武智に自白させるために、この動画を作った…？”

熊沢“だとしたら、完璧な復讐だよね”




なるほど、とみんなが呟く中、西崎が困惑の声を上げた。




西崎“これが先生の復讐っていうんだったら、武智どうなる？やってもない殺人の罪着せられていうことになるんだぞ？！立件されなかったとしても、ネットでは殺人犯のレッテルを貼られ続ける”




そしてそのまま目線をAの手元に写す。




西崎“鎮静化するには公表するべきだ”

“あっ、ちょ！！！！”




Aの行動は1歩遅くパソコンは教卓に移動した西崎の手の中にあった。

待てよ、という声が飛び交う中、Aは自分のスマホを操作し始める。




西崎“あの時みたいに何もしないのは嫌だ。何もしないで後悔したくないんだよ！！！”




Aの準備が終わるのが早いか、西崎が公表するのが早いか。

そんなことを思った時だった。


堀部が走り、西崎にタックルをした。


Aはスマホから目を離し、堀部のことを見た。




西崎“っ、何すんだよ、”




床に倒れ込んだ2人。西崎は堀部を睨み、堀部はまっすぐと西崎を見据える。

堀部は自分の手のひらをぐっと拳へと変えた。




堀部“グッ、クルっ、パッ！”




それは朝、俺がみんなに伝えたことだった。




堀部“……グッと踏みとどまって、クルっと頭を一周させる。”




ボロボロ溢れる涙を解いた手のひらで必死に拭う堀部の表情は後悔で満ちていた。







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