3年A組の、闇へようこそ 4幕

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やっぱり、さっきの言葉だけじゃ疑惑は晴れなかったか。

ここで切るのは間違いだったかと悩む。




“違うんだけど、何言ってんの？じゃあ髪型は？”

兵頭“ウィッグでもなんでも出来んだろ”

“だとしたらカバンは？さくらがあげたストラップ、どこで売ってんのか知らないんだけど”

兵頭“お前、景山と従姉妹なんだろ？だったらいくらでも実物借りれんじゃねぇかよ”




まずいな。本当に違うのに言い訳が出来なくなってきたぞ。と少し焦る。

だけどAは違うみたいだった。


クスクス笑ったAは座ったまま兵頭を見上げた。




兵頭“あ？”

“お家に帰れなくてお父さんのお手伝いが出来ないのがそんなに嫌なの？”

兵頭“てめぇ喧嘩売ってんのか？あ？”

“だよねキレるよね？”




一気に真顔になって兵頭を睨み上げる。




“事実とは違うこと言われて嫌な気分になったでしょ？”




その一言で何も言えなくなった兵頭は一歩後ろへ下がる。




“私を疑うのも分かる。でも、よく考えてからものは言いなよ”




舌打ちをした兵頭はAを睨んだ。




兵頭“証明できんのかよ”

“じゃあこの場で舌噛み切って死のうか？”

諏訪“ちょっと！！！！”

“それくらいの覚悟で言ってるってこと。これでも伝わらない？”




そう言ったAにまだAと俺が繋がってると思ってる奴らは押し黙る。




結城“っ、私は、Aちゃんのことを信じる！”




甲斐や諏訪が口を開こうとした時、真っ先に声を上げたのは結城だった。




“……え、？”

結城“Aちゃんが言ってることはちゃんと筋が通ってるし、間違ったこと、今まで何も言ってないよ”

魚住“そうだよ、ここまで言っておいて裏切るような人だって思わない”

瀬尾“もしこれで裏切ってたら相当なやばいやつだよな”




そんな瀬尾の言葉にみんなが頷いて渋々兵頭はそうだよなと呟いた。

そして電話をかけ終えていていつ言い出そうかと悩んでいた逢沢が口を開いた。




逢沢“あ、あの…やっぱり防犯カメラはないって……”

宇佐美“じゃあ、これは先生が作ったフェイク動画？”




なんでこんなの作ったんだろうという疑問が浮かぶ中、熊沢が画面を見つめたままポツリと零した。




熊沢“……武知への復讐、？”

諏訪“どういうこと？”





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(とりあえず結城ちゃんと和解させるために兵頭くん使いましたごめんね兵頭……)


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