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諏訪「ぶっきーは私に間違ってないって言ってくれたけど、それはきっと今思ってる罪悪感だったり、もう二度とやらないって気持ちだったり……そういうの、含めて間違ってないってことなんだろうな」
ぶっきーは優しい。優しいから、自分の命を投げ出してまでここまでしてくれるんだ。
そして諏訪は思わず零れそうになった涙を堪えるために天を仰ぐ。
諏訪「Aには……謝れたから、ちょっとスッキリしてる。でも、まだ罪悪感は残ってるし、きっと一生消えないんだと思う。」
親友だと、言っていいのだろうか。
Aはいいよって、私の親友は唯月だよ。って言ってくれたけど、本当はまだ棘が刺さったままだ。
諏訪「Aには何度だって謝れる。だけど、澪奈はもういなくって、謝れない。……謝りたいのに、謝れないって辛いよね」
遂に零れた涙は、1粒だけだった。
それを見て小宮山は笑顔を作る。
小宮山「……だったら、力抜いて、素直になってみよっか」
そんな小宮山の言葉に諏訪はゆっくりと頷き、何度も首を縦に振る。
涙を拭って小宮山と一緒にトイレを出ればちょうど美術室から出てきた甲斐と鉢合わせた。
諏訪「何してたの?」
甲斐「母さんに電話してた」
諏訪「ふーん」
小宮山「ねぇ、A、何してるんだろう?」
そう言う小宮山の視線を2人が辿れば廊下に突っ立ったまま下を向いているAが目に入った。
甲斐「A!!」
それを見た途端駆け出した甲斐と諏訪の背中を見て小宮山は思わず笑ってしまった。
彼女のこと、親友のことになると周りが見えなくなるんだなぁって。
そんな友達のことを自分も追いかけた。
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赤くん(プロフ) - いくらこの状況だからっていっても、まじで兵頭くんが余計なこと言い過ぎてて…笑 (2019年3月2日 23時) (レス) id: b9d43c7122 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ラベンさんが書く3Aが1番好きです!3年後の甲斐くんと主人公ちゃんには可愛い子供が居てくれたら嬉しいですこれからも応援してます! (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d52b8fc88 (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - 涼太君大好きです!毎日読んでます!番外編で、甲斐がイツメンに恋バナを聞かれてる話が読んで見たいです(*'▽'*) (2019年2月22日 16時) (レス) id: 6413ac4450 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年2月22日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
麗禾(プロフ) - 4幕おめでとうございます! (2019年2月21日 23時) (レス) id: a8354b0d90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月21日 23時