3年A組の、闇へようこそ 4幕

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武智“な、にを言ってるんだ？そんな根も葉もない”

柊“景山本人から聞いたんですよ！！！！！”




きっと武智は息を呑んで目を見開いているだろう。




柊“あなたは、景山に断られても説得を続けた。そしてついに───────禁じ手を、使った。”








それが、─────────お金。

だけど澪ちゃんはそれを返し、教育委員会に訴えると言った。




武智“何を、何を言ってるんだ！！！！そんなことするわけないだろ？！？！”

柊“あなたは毎年一定数の生徒を豪翔大学に推薦入学させた。そして選手の活躍に応じて報酬を受け取っていた。”




でも─────────



スポーツや芸術。それぞれは結局みんながみんな活躍できるわけじゃ、ない。

その世界で生き残れるのはホンットに少しのひと握りだけ。





柊“───────じゃあ、残りの生徒はどうなっているのか調べてみたらあなたの推薦で入学した9割が、大学を1年目で退学してました。あなたが活躍した生徒に対して、多額な報酬を貰う一方で、1年目に結果を残せなかった選手には、強制退部、授業料免除の撤回など選手に苦しい契約を交わしていた”




どんな思いで、その生徒達は辞めていったのか。

絶望、悲しみ、苦しみ？


きっと計り知れないくらいの張り裂けそうな気持ちだったんだろうな。

そう思ったら、泣きそうになってグッと耐える。


これを、瀬尾に聞かせられたらいいのに。

こんな思いを、瀬尾達にはして欲しくない。




武智“なんで、それを…”

柊“彼女はそれを知ったから、あなたからの誘いを断った。そしてあなたを！！！……訴えようとした！！”




澪ちゃんも真面目だから、武智に直談判した。

私だったら、何も言わずに教育委員会に言うのに。って思ってしまう。






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