____ ページ13
.
( A side )
さっきは取り乱してごめん。って光永に謝ったけど曖昧に頷いた彼は目を合わせてくれなかった。
同級生なのになんであんな怖かったんだろうなぁって考えてたらもうあっという間に時間が過ぎていた。
隼人はあれから数十分して戻ってきて、だけど一言も喋らずにずっと手を握ってくれている。
宇佐美「…そろそろ、8時だね、」
香帆がそう言えばみんな時計を見る。
あと2〜3分で8時になるところで、電脳部の2人は焦っていた。
隼人の右隣に座っている私は、そっと、先生の胸ポケットに入ってる先生の携帯と繋がる音声を聞くために右耳にイヤホンを突っ込む。
右隣は誰もいないし、みんな前に夢中だから気づく人もいないだろう。
って思ってたらイヤホンからカツンカツン、って誰かが歩いてくる音が聞こえた。
武智“約束通り、1人で来ましたよ”
あぁ、来たんだ。って耳に集中する。
柊“……あなたとは、一度ちゃんと話をしたかった。”
武智“僕もですよ。柊先生、一体どうしちゃったんですか?こんな事件起こしちゃって”
コノヤロウって声が出そうになったけど必死に抑える。
絶対にこいつ、二重人格だ。なんなら三重人格でもいける気がする。
柊“あなたがフェイク動画で景山澪奈を死に追いやったりしなければ何も起きませんでしたよ”
そうだよね。
武智がフェイク動画をベルムズに依頼しなければ、里見くんが動画を撮ることも、隼人がそれを喜志に渡すことも香帆のカバンに入れることも、香帆がそれをマイボイに流すこともなかった。
そう考えたら胸くそ悪くなって今にも吐きそうになってしまった。
武智“だから、言ったでしょ?!フェイク動画のことなんて知らないし、ベルっ、ベルリン?でしたっけ?そんなの全然知らな、”
何がベルリンだ。ドイツか。
って思ってたらなんかゴソゴソ聞こえて先生が服の中から自分のスマホを取り出した音だと気づく。
.
1456人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤くん(プロフ) - いくらこの状況だからっていっても、まじで兵頭くんが余計なこと言い過ぎてて…笑 (2019年3月2日 23時) (レス) id: b9d43c7122 (このIDを非表示/違反報告)
もも - ラベンさんが書く3Aが1番好きです!3年後の甲斐くんと主人公ちゃんには可愛い子供が居てくれたら嬉しいですこれからも応援してます! (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d52b8fc88 (このIDを非表示/違反報告)
千紘 - 涼太君大好きです!毎日読んでます!番外編で、甲斐がイツメンに恋バナを聞かれてる話が読んで見たいです(*'▽'*) (2019年2月22日 16時) (レス) id: 6413ac4450 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - このドラマ大好きなのであと大好きな涼太君が出てるので最高です甲斐隼人君大好き (2019年2月22日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
麗禾(プロフ) - 4幕おめでとうございます! (2019年2月21日 23時) (レス) id: a8354b0d90 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラベン | 作成日時:2019年2月21日 23時