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リビングで歌い手としての作業をノートパソコンを使って進めて大会のために頑張っている彼をまって軽く数時間が経つ。今はどんな感じかな、と彼の配信ページを開くと、そこには彼の名前は無く。終わったかな?と考えたと同時にリビングのドアがきいと音を立てて開いた。
ノートパソコンをそのままにして彼に駆け寄り、お疲れ様、と笑顔で彼に伝える。目の前の彼は、その大きな手で私の髪の毛を優しく撫でると少しだけ眉を下げ、申し訳なさそうな表情を私に見せた。
「…Aさん、まだ起きとってくれたんや?先に寝ててよかったんに…」
今日も俺より早く起きとったやん?と目元を優しく撫でて心配の意を見せてくれる彼の手を握り、ありちゃんと一緒に寝たかったから、頑張って起きちゃってた。と彼に笑いかける。
目の前の彼は、目元を撫でていた手を離したと思ったら、重いため息をついて私のことを引き寄せた。いつものように優しくて、愛情が伝わってくる抱きしめ方ではなく、今にも泣いてしまいそうな、誰かに縋るような、そんな弱々しい抱きしめ方だった。
今の彼に何かゲーム面で伝えても、それは逆効果だろうな、と考えて何も言わずに彼の背中に手を回して、大丈夫と言うようにポンポンと背中を叩く。私が一定のリズムで背中を叩いていると、彼はより一層私を抱きしめる力を強めた。
「…あ“〜〜…緊張する…やばい今…」
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瑠衣(プロフ) - a/r/s/kさんのお話少なめなので本当に嬉しいです♡更新の通知きたら楽しみすぎてすぐ見にきちゃいます🥰 (2022年10月3日 22時) (レス) @page13 id: cbbafd5869 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - ほんとにありがとうございます好きですもはや生きがいですほんとに𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______ (2022年10月3日 21時) (レス) @page14 id: 12c37bf99f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よる x他1人 | 作成日時:2022年10月1日 23時