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「ありちゃーん?」
配信が終わった頃合いを見計らい、彼の配信部屋の扉を開けてちらりと中を覗き込む。私に気づいた様子の彼は、笑いながら少しだけ困ったように私の名前を呼んでいた。
「だからネガさかダメって言ったじゃあん。」
「wwいや、でも本当に思ってることですよ?」
「…でも、好きな人のこと好きな人が否定しちゃったら嫌じゃん……」
ばか、と私よりも大きめな、大好きな手をきゅうと握ってそう俯いて呟くと、彼は私の手を握り返して握っている手とは反対の手で私の頭を撫でた。
「…ありがとね、Aさん。俺そう言って貰えるだけで嬉しいよ。…あとさ。」
これだるまとなるせも聞いてるんよね。
そう言われてパッと彼のモニターを見ると、そこには『だるまいずごっど』と『なるせ』の文字とアイコン。あちゃーと思い黙っていると、その2つのアイコンの周りが緑色に縁取られ、よく聞いている声が聞こえてきた。
「…いや、こんなこと言って貰える彼女おったら俺も心配なるわ…」
「俺も言ってもらいたい………」
「wwwアホかお前らww」
「いやさー!!!俺だって可愛い彼女に言ってもらいてぇよそんなこと!!!」
2人も変にからかったりする様子ではなくて少しだけ安心する。2人とも優しいし、ずっと私たちのことを見守っててくれたから、きっとわかっていてくれるのだろう。
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瑠衣(プロフ) - a/r/s/kさんのお話少なめなので本当に嬉しいです♡更新の通知きたら楽しみすぎてすぐ見にきちゃいます🥰 (2022年10月3日 22時) (レス) @page13 id: cbbafd5869 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - ほんとにありがとうございます好きですもはや生きがいですほんとに𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______ (2022年10月3日 21時) (レス) @page14 id: 12c37bf99f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よる x他1人 | 作成日時:2022年10月1日 23時