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記憶の中の食卓には、キャンディスやアンプおじさんは勿論、セノさんの姿もあって。
淡々と食事をしながらも、キャンディスが美味しいかと聞けば美味しいと答える。そんな彼を意識していたのはいつからだろうか。
( そんなの今更──。 )
目が合ってすぐ七星召喚の対決を持ち込まれたところから始まり、スメールシティを観光したり夜のアアル村を共に歩いたり。
共に過ごす中で、何度彼に助けられたのだろうか。その頼もしさに甘えたいなんて、傲慢なことであると切り捨てていた。
「Aはこれからどうするんだ？セノさんは、Aが目を覚ますまではここにいてもらうとは言ってたけど」
「少ししたらアアル村に戻ろうと思います。今の私の家はアアルですから…」
すみません、と謝るとレンジャーの皆は首を振って、「いつでも遊びに来ていいからね」と笑う。私は本当に、私を取り囲む人に恵まれすぎている。
そうして私は三日後にガンダルヴァー村を発つこととなった。
俺たちはもう会わない方がいいだろう。セノさんが提案したことで、私も了解したことだ。それは、私に傷ついてほしくないから、私まで恨みを買ってしまうから。
( ──だとしても。 )
私が傷付くことになっても、恨みを買ってしまうことになっても、できることならセノさんと一緒にいたい。
そんな思いを抱えながら三日間を過ごし、皆に見送られながらも私はガンダルヴァー村を出発した。
以前、アアル村からガンダルヴァー村を目指した時は辿り着けなかったが、今の私ならきっと到着できるはず。戻って、アアル村の皆の無事を確認したい。私も無事だって伝えたい。
思考の元で足は自然と早まるが、足場の悪い道が続くため走るなどはせず。何度も躓きそうになりながらも、ゆっくりと着実に前へと進んでいく。
「Aだな」
突如、肩を掴まれた。聞いたことのない声音に振り返ると、羊の覆面を被っており。棍棒がこちらへ振りかざされる。
( どうしてまだいるの……！？ )
混乱の中で目を瞑る。何かが真横を駆け抜ける。
「──…………、」
もう分かる。
「…どうして……」
「言ったはずだ。お前を脅威から守ると」
もう見慣れた後ろ姿がそこにはあった。
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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。！ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)！ (8月13日 12時) (
レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした！！お疲れ様です！ (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます！元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……！自分らしく執筆を頑張りますね！ (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです！話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい！応援してます！！ (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲原 | 作成日時：2023年1月19日 12時
