13：見習いレンジャー ページ39
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長い夢を見ていた気がする。彼とのひととき、されど忘れられない思い出。
私は、彼に会えるほどに、自分に自信が持てているのだろうか。
「──A、A！」
誰かに呼び掛けられている。激しく肩を揺らされている。
差し込んできた光に眉をひそめながらも、ゆっくりと目を開けた。
「A！よかった、気がついたみたいだな」
「あ、れ…コレイ？」
「そうだ、コレイだ。久しぶりだな」
目の前にコレイがいる。コレイは無事で、きっと私にずっと付いてくれていたんだろう。
嬉しさで胸がいっぱいになってコレイを抱きしめると、少々恥ずかしそうに「は、離せ…」と呟いている。少し名残惜しいがここは離れておこう。
「あ…そういえば、私はなんでここに…？」
「えっと、それは……セノさん、が…送り届けてくれたんだ。かなり急いでる様子だったけど…何かあったのか？」
「何か…本当に色々ありすぎて、どう説明すればいいのか……」
私が言葉に詰まっていると、「話しづらかったり、言葉にするのが難しかったりするなら、無理に話さなくてもいい」とコレイが私の両手を優しく包み込んだ。
「Aが無事でいてくれるだけでいいんだ」
感慨無量な気分が胸に広がるのを感じ、細まるコレイの瞳を見つめていると、入口の方からレンジャー長であるティナリさんの声がした。
「A、目を覚ましたんだね」
「レンジャー長……お久しぶりです」
よかった、と息を漏らすレンジャー長がコレイの隣に座って詳しい事情を説明してくれた。その事情について、ほとんどはセノさんの言伝であると前置きを置いて、話を始める。
羊覆面を被った集団が最後に行おうとしていた儀式は、生贄に古人を憑依させて、起源である言語を喋らせるというものであった。
原始的ではあるが、その様子を録画し、解析に時間を掛けようとしていたらしい。逆に言えば、その映像を突き出せば彼らの罪を立証できることになるのである。
そうしてセノさんは、カミルさんをはじめとした宗教的な集団を審判に掛けることに成功したという。
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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。！ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)！ (8月13日 12時) (
レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした！！お疲れ様です！ (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます！元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……！自分らしく執筆を頑張りますね！ (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです！話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい！応援してます！！ (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲原 | 作成日時：2023年1月19日 12時
