10：誓う大マハマトラ ページ29
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私の提案を聞いたセノさんは少し眉根を寄せると目を逸らし、「それはダメだ」と呟いた。
「お前を危ない目には遭わせられない」
「それでも、セノさんが何年も追っている集団をおびき寄せるには私が有効的ではないでしょうか」
セノさんは押し黙ってしまって、口元に手を当て何やら考えている様子であった。
セノさんはきっと、この日のためにエルマイト旅団やマハマトラの皆さんと計画を練ってきたはずなのに、私が余計な一言を放ってしまったのかもしれない。要らないことだっただろうか。
「すみません、無理を言ってしまって…」
「いや……」
「ですが、事件の重要人物として私を保護されているなら、事件解決のために私に危険が伴っても構わないと思うんです」
どうかお願いできませんか、と深々と頭を下げる。
「俺の仲間の中に、危険にさらされていい者など存在しない」
「………」
「だが、お前がそこまで言うなら……一緒に来てもらう」
顔を上げた先に、真剣なセノさんの顔があって、覚悟を決めろということなのだろうと悟った。頷いたところで、「だが」と切り出したセノさんが私の肩に手を置く。
「絶対に俺の近くを離れるな」
「はい」
「もし、万が一…お前があの集団の手に落ちたとしても、それでも俺が助け出す。絶対にだ」
私を安心させるように、私の両手を優しく包み込むセノさんと目を合わせて数秒。その頼もしさに胸がいっぱいになってしまって、こんな状況下でそんなこと、と俯いた。
それから、マハマトラやエルマイト旅団の方と打ち合わせを行った。次に私がアアル村に姿を現せば、あの集団はきっとしっぽより大きな体を見せるだろうと。そうしたら一斉に攻撃を仕掛けると。
数日後、私は一人での外出を装って外を出る。羊の覆面の集団がしっぽを出した好きに総攻撃を行う。
「お前には重要な役割を任せてしまうな」
セノさんは申し訳なさそうにしていた。
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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。！ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)！ (8月13日 12時) (
レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした！！お疲れ様です！ (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます！元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……！自分らしく執筆を頑張りますね！ (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです！話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい！応援してます！！ (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲原 | 作成日時：2023年1月19日 12時
