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「ラフマンが一部の事情を話してしまったと言っていた」
「…はい」
家を出て橋を渡った先にて、セノさんが私の方へ振り返った。少し歩いた先の段差に並んで座る。
「俺は前からある危険思想を持つ集団を追っていた。俺たちがガンダルヴァー村を目指している時や、同時期にアアル村を襲った魔物は彼奴らによって召喚されたものだ」
「はい」
「その集団の多くが教令院の学者であり、にも関わらず失踪という形で学者としての資格が取り消されている」
「俺は集団について調べると同時に、周辺や関わりの深い人物を洗い出すことにしたんだ。そこで一番に浮上したのが──」
「……私、ですか」
青空の下、影を帯びる顔をセノさんが「違う」と振った。
「お前の父だ」
「……え」
「だから、お前もこの事件の周辺人物として名前が上がったというわけなんだ」
( どうして、ここで私のお父さんが上がってくるの。 )
私のお父さんがセノさんの言う、危険思想を持つ集団と関係があるなんて信じたくない。
「………」
信じたくないけれど、お父さんの行動の節々に怪しい点があったことと、規律を重んじるセノさんが出任せを言うはずがないと確信づいてること──。
ほんの少し、腑に落ちてしまった。そして、家族でスメールにて過ごしていた思い出と、璃月に来てから商いをしていた思い出が走馬灯のように蘇ってきた。
「…その集団の被っている覆面って確か……」
「羊だ」
その思い出の最後は突如覆面を被った集団が家に押し掛けてきて、父を串刺しにしたことであった。アアル村に来てから何度も見た羊の覆面は、璃月にいた頃も見ていたのだ。
「お前の父は羊の集団と深く関わっていた。寧ろお前の父が中心人物となっていたくらいだ」
「……父は、あの集団とどう関わっていたのでしょうか…？」
「研究において、根源の罪を犯していた」
( 父が、罪を……。 )
それは認めたくない事実であることに間違いなかった。
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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。！ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)！ (8月13日 12時) (
レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした！！お疲れ様です！ (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます！元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……！自分らしく執筆を頑張りますね！ (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです！話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい！応援してます！！ (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲原 | 作成日時：2023年1月19日 12時
