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いや寧ろ、七星召喚プレイヤーとして出会うためにガンダルヴァー村にいた頃は出会わなかったのかもしれない。またいつかセノさんと対決をする頃にはもっと上手くなっていたい。



「いつガンダルヴァー村へ帰るんだ」

「明日の夜まで料理を提供して、明後日の早朝には帰るぜ」



レンジャーとしての仕事が入っているらしく、その間を縫ってアアル村まで来てくれたようだ。

アシパキさんのフットワークの軽さについては私も熟知しているため、昨日来て明後日帰るというハードスケジュールに特段驚くことはなかった。



「俺たちも同行して構わないか?」

「ああ、構わないが…俺たちってセノさんと──」

「Aだ」



滅多に呼ばれない名前を呼ばれて、彼の大きな瞳がこちらへ動いた。合う視線から思わず外れてしまう。

セノさんは心の中でも見えているのだろうか。ガンダルヴァー村の皆が本意で私を守ってくれたとはいえ、謝罪と共にあの頃のお礼を直接したいと思っていたことを見透かされていた。



「直接言いたいことがあるんだろう」

「はい、ですが…現状むやみに外出してはまた魔物が襲ってくる可能性がありますし、セノさんや村の皆にこれ以上迷惑を掛けるわけには……」

「俺が守る。安心しろ」



そう言いきられてしまっては素直に返事をするしかなく、こうして明後日の早朝にアシパキさんとセノさんと共にガンダルヴァー村へ向かうこととなったのだ。

私が望んでいたことだから嬉しいはずなのにほんの少しだけ胸にわだかまりを感じるのは、ずっとセノさんに頼りきりだからだ。

ガンダルヴァー村の皆もアアル村の皆も守りたいと思っているのに、今の私では守ることができない。自分から何かをしようとせずに、また彼に頼ってしまう。


キャンディスがサバーフさんの元へ挨拶に行っている間、私とセノさんは横並びに座り、ルッカデヴァータダケ入りピタを頬張る。



「セノさん、お願いがあるのですが…」

「なんだ?」

「今度、稽古をつけていただけませんか?」



私の言葉を聞いて、そんなことかとあしらうに目を逸らされ「断る」と一刀両断されてしまった。



「お前に武器は持ってほしくない」



それは切実な願いのようにも聞こえた。



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08:ガンダルヴァー村を目指す者→←・



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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。!ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)! (8月13日 12時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした!!お疲れ様です! (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます!元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……!自分らしく執筆を頑張りますね! (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです!話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい!応援してます!! (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲原 | 作成日時:2023年1月19日 12時

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