07：見知ったシェフ ページ20
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先日発生した魔物の襲撃を受けて、アアル村の守衛が総出で常にパトロールを行うこととなった。その上、セノさんが話を付けてくださったエルマイト旅団の方々もアアル村に常駐することとなり。
「警護の人沢山いるね」
「また魔物が出ないことを祈るばかりですが……」
外の様子を伺いつつキャンディスと喋っている横で、セノさんが「また魔物は現れるぞ」と断言した。
「あれは誰かに操られているようだった。操っている者がいる限りは何らかの形でまたアアル村を襲いに来るだろう」
「そんな……私たちはどうすればいいのでしょうか」
「相手の手の内がまだ分からない。静観するべきだろう」
目の前にアアル村の危機が迫ってるというのに、何も出来ないという事実に歯痒い思いをしながらセノさんに頷いた。
私にも何か出来れば、と考えていると、キャンディスが立ち上がって「村の外からのお客様がいるみたいですし、少しお話をしに行きませんか？」と微笑んだ。
「先程ベルカセムさんが美味しい料理を食べたとお話してくださったので、お昼ご飯に食べましょう」
「行きたいんだけど…私が外に出たらまた魔物が襲って来るんじゃ…」
「大丈夫です、私が守りますから。それに、セノさんや守衛の方々もいらっしゃいますし…Aさんはどうか気負わないでください」
そう、キャンディスが安心させるように優しく私の手を包み込んだ。柔らかく微笑むから、燻っていた不安は掻き消されて「分かった」と腰を上げる。
キャンディスの料理も美味しいけれど、村の外からの料理人であればまた違った味が楽しめるのだろう。
「セノさんも一緒にどうですか？」
「ああ、行こう」
思えば、外出の時は俺を呼べだとか、これからは俺がずっと傍に付くだとか言われていたから、私が誘わなくても共に来てくれたかもしれない、なんて思いつつ。
その事実に多少なりとも嬉しさを感じていたのも、また事実なのである。
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咲原(プロフ) - まるさん» 読んでくださり光栄です。。！ありがとうございます(˶' ᵕ ' ˶)！ (8月13日 12時) (
レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 最高でした！！お疲れ様です！ (8月13日 6時) (レス) @page48 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
咲原(プロフ) - あいうさん» ご覧頂きありがとうございます！元ゲームの雰囲気を壊さずに慎重に書いていましたのでそう言っていただき光栄です……！自分らしく執筆を頑張りますね！ (2023年2月21日 16時) (レス) id: 2d2082fe5f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - セノの小説あまり無かったのでめっちゃ嬉しいです！話しも自然ですごいです。めっちゃ好きです。自分のペースで更新頑張って下さい！応援してます！！ (2023年2月20日 1時) (レス) id: 914ffe60d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲原 | 作成日時：2023年1月19日 12時
