一緒に暮らそう！

Ｆ　5 ページ5

長年連れ添ってくれてる高橋さんには
ばれてたってこと？



「え…っと？」



「大丈夫です。

僕、その辺の偏見ありませんから。

むしろ、お似合いだと思ってるんで」


嘘だろー？！


前を向いたまま、笑いながら運転してる。



ってか、俺と北山がお似合いって。


皆に内緒だし、男同士だし、

そんなこと言われると思ってなかったから

どうしよー…素直に嬉しい。



「これからは隠し事無しでお願いしますね」


浸ってる俺に高橋さんの現実に戻す声。


「あ、はぃ…」



「鈴木さんには
僕からルームシェアってことで話しますから、
藤ヶ谷さんもルームシェアと言ってください。

間違っても同棲なんて言わないでくださいね」



北山のマネージャー鈴木さんに話してくれるんだ。


ってことは、本当に北山と一緒に住める？



「同棲じゃなく、ルームシェアですよ！」


「はぃ…」


念押しする高橋さんに返事をする。


「北山さんには…」

「俺が言うから」


「メンバーの皆さんには…」


「…落ち着いてから2人で話すよ」



「わかりました」



本格的に動くことになってしまった。




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