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F 25 ページ25

楽屋に入ると、勿論北山が居るわけで…


「おはよ」

皆に向けて言い、荷物を置いて

「メイク、行ってくる」

と、そそくさと楽屋を出た。


どうやって帰ろうか。

後ろめたさがある。



北山、怒ってるよね?


自分で蒔いた種とはいえ…

合わせる顔がないっていうか…

自分でこじれさせてしまったというか…。


ヤバいな、これは。



その後、収録も無事終了して…

スタッフさんと少し話して楽屋へ戻ると、
北山の姿は既に無かった。


残ってたのも、玉だけ。


「皆は?」


「帰ったよ。

ガヤ、どうする?

彼女と話した?」


「いや…どう切り出そうかなと思って…」

玉は大きくため息をつく。


俺だって情けないとは思っているんだけど…。



「ガヤ、ケンカの原因は?」

原因は…


「…俺が一方的に、嫉妬?」

「“嫉妬?”って、疑問系なとこからダメダメじゃん。

キングがヘタレじゃ、彼女もポイッするんじゃない?」

玉ってば、容赦ないな。

「…ごもっともです」

何やってんだ、俺は。


しばしの沈黙。


玉にも呆れられてるな。


「ん?」

玉がくるっと向きを変え、ソファーに手を伸ばす。


「二階堂?」

そう言って持ち上げたのは、北山のスマホ。

「これ、ミツのだよね」

忘れたんだ。

「あ、切れた」

ニカが北山に電話したのか。


「ミツ、忘れたんだね。

まだ、鈴木さん居るかな。

送ってったのかな?」

と、北山のスマホを持ったまま楽屋を出た。


北山のスマホ…俺が持って行くよって預かるのはおかしいよな…。


これがキッカケで帰るって…ダメかな?


玉にスマホを貰うっていうのも…驚かれるよな、
接点ないと思ってるだろうし。


「ガヤー」

と楽屋へ戻ってきた玉。


「もう鈴木さん、ミツ送ってったみたいでさ。

俺らもこの後ないことだし、
ミツん家に届けに行こうよ」



.

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咲良(プロフ) - ホニョホニョさん» えーっ!!すみません、ありがとうございます✨ (9月30日 21時) (レス) id: 03e420f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
ホニョホニョ(プロフ) - はい!咲良さんの書いている作品です!全て読ませていただきます🥰 (9月30日 16時) (レス) id: a2df502461 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - ホニョホニョさん» 私の作品…でしょうか?どれも気持ちを入れて書いているので、読んでいただけたら嬉しいです😊 (9月29日 22時) (レス) id: 03e420f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
ホニョホニョ(プロフ) - 何ヶ月でも待ちますよ!!あの〜嫌な思いしたらすみません🙇‍♀️咲良さんのおすすめの作品はありますか? (9月29日 16時) (レス) id: a2df502461 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - ホニョホニョさん» ありがとうございます。執筆時間がないので次回は少し間隔があきますが、待っていてくださいね😊 (9月29日 12時) (レス) id: 03e420f4b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲良 | 作成日時:2022年10月9日 17時

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