一緒に暮らそう！

Ｆ　17 ページ17

それから始まった北山との同棲。


こんな日が来るなら、早くすればよかった。





「藤ヶ谷。
今日、先終わるから飯作っとくわ」

って言われたり、


「風呂入ってこいよ」

なんて言われたり、



夜は時間が合えば一緒に寝たり、


…それなりに愛し合ったり。


時間が合わず、すれ違いが多かったけど
一緒に住んでしまえば
少しの時間でも顔を見ることが出来て



「おはよ」


とか、


「いってらっしゃい」

とかの、些細なコミュニケーションに
幸せを感じる。



ほら、今朝も本当なら会えなかったはずなのに

まだ横で眠ってる北山。


寝てると幼くて、昨夜の雄の北山なんて
想像すら出来ない。


「…可愛い」


頬をツンっと突いてみたりして。



仕事が沢山入ってるのは嬉しいけど


なかなかお互い忙しくて落ち着かず

まだメンバーに報告出来てないままだ。




「…いつ言うのよ、北山サン？」


「ん…」


寝てても呼ばれてるとわかったのか
返事しちゃうんだから。



「…もう少し、寝かせてあげようかな」



まだ、もうひと眠り出来そうな時間。



気持ちよさそうに眠る北山を見ながら

同じように目を閉じた。




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