一緒に暮らそう！

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「荷物、これで終わり？」


「ん、終わり」


2人で暮らす新しい家への引っ越し。


俺は昨日荷物を運び、

今日は北山の引っ越し日。


俺もオフだったから手伝って、


高橋さんと鈴木さんも手伝ってくれた。


「意外と早く終わりましたね」

と、高橋さん。



「ありがとうございます！

助かりました。

皆で引っ越し蕎麦を…」


「あ、藤ヶ谷さん、大丈夫です。

これから私達は事務所で打ち合わせなんで」

高橋さんはニコリと笑うと、そっと近付いて


「お邪魔はしないんで。

2人でゆっくりしてください」


なんて言われて、赤面してしまってるのがわかる俺。


「藤ヶ谷、どした？」

なんて呑気な声をかけてくる北山に


「なんでもないっっ」


と返すと


「本当、仲良いんですね。

僕、お2人がこんなに仲が良いなんて
気付かなかったですよ」


のほほんと鈴木さんの放った言葉に


「内緒にしてんの、内緒に」


と嬉しそうに応えてくれる北山。


なんか幸せだなぁ…



高橋さんと鈴木さんを見送り、
明日の午後まではオフの俺たち。


「さて…と。

引っ越し蕎麦、食う？」


「食べよっか」


買ってた蕎麦を出してると


「俺、その間にそこ片付けるわ」

と動く北山。



なんかいいなぁ、こういうの。


片付けてる北山を見ながら蕎麦を用意する。


「藤ヶ谷、蕎麦用意してるとか

やっぱスゲーわ。

俺、ノープランだった」


「やっぱり、こういうのはしておきたい派だから」

「確かに」


片付けながらも話してくれて…


こんな会話ひとつとっても嬉しさが込み上げてくる。


これからは毎日、北山と一緒なんだ…





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