一緒に暮らそう！

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仕事帰り、北山の部屋に2人で帰った。

鈴木さんが初めて2人を乗せて送ってくれた。
高橋さんは溜まった仕事を
事務所で片付けるらしい。

確かにマネージャー同士、
仕事の効率化に繋がるのかも。

メンバーも各々帰った後だったので
誰にも気付かれてはいない。


夕飯は仕事場でお弁当をいただいていたから
先にお風呂をいただき、
北山が出てくるのを物件情報を見ながら待つ。


「気に入ったの、ある？」

お風呂から出て来た北山が俺の横に座る。


「んー、これがいいなぁ」


「これ？」

って、北山の手がさりげなく腰に回ってくる。


仕事とプライベートの距離感が真逆な北山。


「ここかぁ」

って覗き見て来て、
風呂上がりのサラサラした髪が俺に当たる。


「部屋、広いな」


一緒に暮らし始めたら、
毎日こんなに北山とひっついていられるのかな。


「…藤ヶ谷？どした？」


「え？」


「なんか、別のこと考えてる？」


「いや。
…北山と住んだとこ、想像してた」


本当のこと言うと、吹き出して笑い出した。



「ひどっ！」


「ごめんって。

いや、なんか…可愛いわ」


と頭をポンポンされる。



普段はキングと呼ばれる俺も
北山の前ではキングの座を奪われてしまう。



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