綺麗事ばっかじゃ世界は廻らねぇ 〜後編〜 ページ40
ぴたり。足を止める。
そう、そうだ。
あいつらは俺の人生を保証してくれるわけでもない。
あいつらは俺の人生にはイラナイ。
思わず漏れる笑い声に口を抑える。
ゆっくりとした動きで振り返って、声の主を目に捕らえた。
四人の男女。
年齢も顔付きもバラバラで、まるで統一感がない。
クツクツと笑いを抑え切れずにいると男が何が可笑しい、と声を荒らげた。
「可笑しいさ!笑えちゃうね!俺は何を気にしていたんだろう!」
声が出た。
縄はいつの間にか消えていた。
お腹を抱えて笑い転げる。
そんな俺を見てあいつらは変なものを見るような目で見下してきた。
ふう、と息を整えて立ち上がる。
あいつらを見ると何か恐ろしいものを見るような目をしてきた。
「綺麗事ばっかじゃ、世界は廻らねぇ」
気付くと手には銃を握っていた。
触ったことも、見たことさえなかったはずなのに慣れた手つきで銃を構える。
カチャリ、と乾いた音が響いて恐怖に染まるあいつらの顔に目を細めた。
─綺麗事ばっかじゃ世界は廻らねぇ─END
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八重(プロフ) - カシオペアさん» ありがとうございます!!まさかこっちまで読んで頂けるとは……その上コメントまで……本当に感謝します(*/□\*)上手なんて、恐縮です……(でも嬉しい)頑張ります!ありがとうございます!本当に!!! (2017年7月3日 21時) (レス) id: e19e44ac0b (このIDを非表示/違反報告)
カシオペア - ヒロアカの方を読んだので、こちらものぞいてみましたが本当に文を書くのが上手なんですね。一つ一つが短くて読みやすいです。更新、頑張ってください! (2017年7月3日 20時) (レス) id: 972c361b83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八重 | 作成日時:2017年4月24日 2時