女 ページ29
目を閉じると世界が闇に包まれる。
光のない暗闇の中、一人の女の姿が浮かぶように映し出された。
彼女だ。
ある夏の暑い日に田舎の裏山の中で、遠目から見つけただけの、名も知らぬ女。
褐色の肌にお世辞にも血色が良いとは言えない唇。
二十代のようにも、中学生のようにも見える不思議な女。
決して美人だとか、整った顔だとかいうわけでもない。
かといって、不細工なわけでもない。
どこにでもいそうな、平凡な顔の女。
それなのに何故か目を離せない。
人を惹き付ける。
どこか遠くを見つめる彼女の横顔が、瞼の裏に色濃く焼き付けられた。
もう二度と会うこともないだろう彼女。
けれども決して忘れることもないだろう彼女。
その姿を想って、今日もまた眠りにつく。
─女─END
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八重(プロフ) - カシオペアさん» ありがとうございます!!まさかこっちまで読んで頂けるとは……その上コメントまで……本当に感謝します(*/□\*)上手なんて、恐縮です……(でも嬉しい)頑張ります!ありがとうございます!本当に!!! (2017年7月3日 21時) (レス) id: e19e44ac0b (このIDを非表示/違反報告)
カシオペア - ヒロアカの方を読んだので、こちらものぞいてみましたが本当に文を書くのが上手なんですね。一つ一つが短くて読みやすいです。更新、頑張ってください! (2017年7月3日 20時) (レス) id: 972c361b83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八重 | 作成日時:2017年4月24日 2時