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お菓子作り ページ26

がちゃりと音を立てて玄関が開ける。

ただいま、と言う前に立ち込める甘い匂いに顔をあげた。

「おかえりなさい!」

ひょこ、と覗くようにして顔を出した妹に頬を緩める。

「ただいま」

鼻の頭についたクリームを拭い取ってリビングを見やる。

綺麗に並べられた数枚のクッキーは形こそ歪だが美味しそうな匂いを漂わせている。

「あのね、おにいちゃんに食べてほしかったの」

こげちゃった、と少し悲しそうにして言う妹の頭を撫でて一つ摘み上げた。

焦げ茶のそれを口に放り込んで噛み砕く。

「美味しいよ」

にこりと笑みを向けると花が咲いたように笑う妹が可愛くて。

「ほんと?よかった!」

無邪気に笑う妹にバレないように鞄を後ろに隠した。



鞄の中のそれは、教育によろしくないからね。

窓の外の赤黒いモノを一瞥してほくそ笑んだ。





─お菓子作り─END

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八重(プロフ) - カシオペアさん» ありがとうございます!!まさかこっちまで読んで頂けるとは……その上コメントまで……本当に感謝します(*/□\*)上手なんて、恐縮です……(でも嬉しい)頑張ります!ありがとうございます!本当に!!! (2017年7月3日 21時) (レス) id: e19e44ac0b (このIDを非表示/違反報告)
カシオペア - ヒロアカの方を読んだので、こちらものぞいてみましたが本当に文を書くのが上手なんですね。一つ一つが短くて読みやすいです。更新、頑張ってください! (2017年7月3日 20時) (レス) id: 972c361b83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:八重 | 作成日時:2017年4月24日 2時

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