ただ君が可愛いだけ

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神山side

明後日の月曜日からは、ドラマの撮影。
曲作りも終わってなければ振り付けも曖昧。
今日は土曜日。なのに、台本も覚えきったか不安で。

だから、寝る時間が勿体なく感じてしまった。

みんなにあたって、俺最低や…


照「もんち、どしたん？」

シ「ちょ、照史くん神ちゃん寝とんねん。静かにしいや。」

照「いや、ちゃうくて。」

シ「え？」

照「もんち、泣いとるで？」


シ「…泣けばいいんや。我慢しとったんやろ。」


そんなん言われたら…



「うぅ、ｸﾞｽﾞｯ」



全部話しちゃいそうで…



「あんなぁ、辛かってんっ、」


照「せやなぁ、もんち最近忙しかったもんなぁ」


俺の顔を覗き込んで優しく笑う照史くん。


そんな顔せんといてや、もっと甘えそうになる。


淳「我慢せんでええよ。神ちゃんが頑張ってることは知っとるし、しんどいこともわかっとるから、せめて俺らの前では気ぃ抜いてや。」


「っ、ｸﾞｽﾞｯ」


トントンって、シゲが優しく背中を叩いてくれて、
照史くんは、頭を撫でてくれて、
淳太くんはいつもよりも低くて、落ち着いたトーンで話してくれて、


流「ん、神ちゃん、いちごミルクなくなっとんのやろ？新しいのあげるわ」


シ「なんで今やねん(笑)」


望「神ちゃん、寒ない？俺のジャケット貸したるわ」


「ありがとぉ、」


濱「安心して休みぃや。神ちゃんの寝顔かわええから、俺らも癒されるわ。」


「ふふ、何言っとんの(笑)」


流星は、いちごミルクをくれて
望は、自分のジャケットを貸してくれて
濱ちゃんは、笑わせてくれた。


俺は寝たフリをした。


「俺、ジャニーズWESTで幸せや。みんな大好きやで、」



だって、こんなクサイセリフ、

みんなを見て言えるわけがないやん。


でもな、ホントの事や。
みんなと一緒にいるだけで暖かい。

のんちゃんの香りがするジャケットに顔を埋めて
メンバーの夢でも見ようかなと、眠りについた。

おかんです。→←･

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