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ラウール(ぜひ、開けてみてください。)
私(いいの?じゃあ、開けるね。)
かわいいラッピングを外して中を見ると、箱が入っていた。
どこか見覚えのあるようなサイズの箱だ。
開けてみるとカラフルでかわいい、くつが入っていた。
私(くつ?!?!)
ラウール(はい!ダンスシューズです!)
どこか見覚えがあったのは、くつが入っている箱だったからなのだ。
私(ダンスシューズ?)
ラウール(明日、文化祭でペアダンスの発表なのでそのくつでA先輩に踊ってほしいなぁと思いまして。ちなみに、おそろいです!)
私(そうなの?!)
ラウール(はい!このくつで明日、頑張りましょう!)
私(うん!ありがとう。めちゃくちゃ嬉しい。今までもらったプレゼントの中で一番嬉しいかも。)
私は今思ったことを真っ直ぐに伝えた。
ラウール(大袈裟ですよ 笑)
ラウはそう言って顔を赤くしてくれた。
私(私のために考えてくれたんでしょ?すごい幸せだなぁ。)
ラウール(そう言っていただけて嬉しいです。なんか、やっと決起集会っぽくなってきましたね。)
私(そうだね。明日、頑張りたいなぁ。この前の女の子たちにも私たちのダンス見せつけてやりたいわ。)
ラウール(そうですね。僕、もう気合い十分です!)
私(そうだね。)
こうしてラウと私の決起集会ならぬデートは幕を閉じた。
一日がこんなに早く感じるのは始めたかもしれない。
そう言えるほど、楽しかった。
ラウからのプレゼントで、明日のペアダンスへの気合いは十分だ。
本当にいい思い出になった。
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作者名:パプ子 | 作成日時:2022年6月16日 23時