ダンス（白） (ページ38)

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ラウール(ちょっとA先輩！どこまで行くんですか？！)

ラウにそう言われて私は我に戻った。

私(あっ！ごめん、引っ張っちゃった。)

ラウール(全然、大丈夫です。むしろ、僕はA先輩から手を繋いでもらえたので嬉しかったですけど。)

私(だって、ラウが大きな声出して周りの目が気になったんだもん。)

ラウール(ごめんなさい。それは僕が悪かったです。、、、でも・・・)

私(でも・・・？)

ラウール(僕たち、永遠に結ばれます！って周りの人にアピールしたかったんです。だけど、A先輩の気持ち考えずに、行動してました。ごめんなさい。)

私(私こそ、ごめんね。そろそろ、私も大勢の人の場所に慣れないとね。)

これは私もラウもどっちも悪くないと思った。

私(さっきラウが言ってたけど、たとえエイが通っても通らなくても、私はラウと永遠に結ばれてるつもりだよ？だから、エイだけにこだわらないようにしよう！)

ラウール(そうですよね！僕たちは永遠です！)

私とラウはときどき喧嘩をしそうになる。

ダンスの振りを考えるときも、意見が合わなくてぶつかりそうになった。

それでも、大きな喧嘩にならないのはお互いにお互いのことを思っているからだと思う。

ラウール(でもA先輩、僕と永遠に結ばれるつもりだったんですね。嬉しいです。笑)

私(もう！しつこいよ！)

ラウール(じゃあ、僕と永遠に結ばれるの嫌なんですか？)

目をウルウルさせて、こちらを見てくる。

私(ちっ違う！そんなことない！)

ラウール(そうですか？笑なら嬉しいです笑)

私(もう！からかってるでしょ！)

ラウール(別にからかってないですよぉ〜笑)

今日、やたらとラウが私のことをからかってくる。

からかわれるのは嫌だが、それぐらいラウと仲良くなれたんだと思うと嬉しい。

なんだかんだ言いながら私たちは、また手を繋いで歩き出していた。