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ラウールside
A先輩は、僕のことを押して居なくなってしまった。
押し出されて「いけない事をしてしまった」と思った。
理性を抑えることが出来なかった。
ものすごく反省した。
あの後、普通に二人で花火を見れれば幸せだったのに・・・
僕は自分の手で幸せを崩してしまった。
家に帰ってもA先輩の顔が頭から離れない。
むしろ、「会いたい」と思ってしまう。
よっぽど、A先輩のことが好きなんだなぁと再確認した。
せっかく二人で夏祭りに来れたのに、自分でその楽しみを壊してしまった。
悔しい。
A先輩に謝りたいが、僕にはそんな勇気が無い。
本当に弱い人間だ。
誰かに頼りたくなって、いつの間にかこーじくんに電話をかけていた。
向井(もしもしー!ラウール?どうした?今日はAと夏祭りやろ?どうやったん?)
ラウール(こーじくん、、、泣 僕、やらかしちゃいました、、、泣)
こーじくんの声を聞いたらなんだか涙が出てきて止まらなかった。
向井(何?!?!どうしたラウール)
ラウール(A先輩に嫌われちゃいました、、、泣)
その後、僕は涙ながらに今日あった事をこーじくんに説明した。
こーじくんは相槌を打ちながら、話を聞いてくれた。
こーじくんの相槌が優しすぎてまた涙が出てきた。
向井(そっかぁ。辛かったなぁラウール。でも、やり過ぎやで)
ラウール(そうですよねぇ、、泣 どうしましょ、、泣)
向井(とりあえず、謝った方がええな。多分、Aは恋愛をした事が無いから、テンパったんだと思う。)
ラウール(そうですよね・・・でも自分からA先輩に連絡する自信ないです・・・)
また弱い自分が出てきて、また自分のことが嫌いになる。
向井(でも謝った方がええ。俺がAに連絡しとこか?)
ラウール(いいんですか?!?!)
向井(ええよ!その代わり、しっかり謝るんやで!)
ラウール(はい!ありがとうございます!)
こーじくんがA先輩と予定を合わせてくれるらしい。
本当に感謝しかない。
A先輩にしっかり謝ろう。
僕はそう覚悟した。
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作者名:パプ子 | 作成日時:2022年6月16日 23時