ダンス（白） (ページ3)

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カフェページ3

放課後、こーじと約束していたカフェに向かった。

向井(うわっ！このコーヒー、やっぱめっちゃ美味い！Aも飲んでみたらいいのにー！)

私(無理。私、苦いの苦手だもん。)

向井(そういうところは、子供やなぁ。周りから見たらめっちゃ大人っぽいで。)

私(そう？)

向井(うん。いい意味で話しかけにくいオーラを放ってる気がする。)

私(確かに。あんまり話しかけられないかも。)

そう答えた時、不意にラウールくんの事が頭にパッと浮かんだ。

ラウールくんは、初対面のはずの私に話しかけてくれたな。

向井(どうしたん？目、一瞬開いたで。なんかあったん？)

この人、鋭い。

やけに、勘がいい。

私(別に・・・何も無いよ・・・)

向井(分かりやすすぎる！何があったん？このこーじ様に教えなさい！)

私(分かったよぉ。)

勘付かれた私は、昼休みに踊ってたらラウールくんに話しかけられたこと。

名前を聞かれたこと。

ファンですと言われたこと。

全て話した。

するとこーじは・・・

向井(ラウールくん！俺、その子知ってるよ！)

私(えっ！何で？)

向井(一年生に背が高くてイケメンな男の子が入ったって聞いたもん！確か、名前がラウールだった気がする！)

私(確かに。背、めちゃくちゃ大きかった。)

こーじがラウールくんのことを知ってたことに驚いた。

向井(でも、ラウールくんすごいなぁ。Aに話しかけるなんて。踊ってるA、迫力が凄すぎて俺だったら話しかけられないもん。)

私(そんな私って話しかけづらい？)

向井(うん。だいぶ勇気いると思うで。もしかしたら、センスとか価値観とか合うんちゃうん？)

私(そうかなぁ？)

向井(絶対、合うと思うで！また後でって言われたんやろ？明日も昼休み、屋上行ってみたらええやん。)

私(無理無理。絶対上手く喋れない。)

私は、物凄く人見知りで人と上手くコミュニケーションが取れない。

向井(大丈夫やって！チャレンジしてみぃや！)

結局、私はこーじに推されてラウールくんに会うことにした。

物凄く、緊張する。

明日の昼休み、大丈夫だろうか？