ダンス（白） (ページ19)

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私side

もうそろそろで６時になる。

待ちに待った花火の時間だ。

先程も人は多かったが、この夏祭りの目玉である花火となると、人の量は先程と桁違いだった。

ラウと手を繋いでいないと離れそうになる。

自然とラウの手をぎゅっと握っていた。

でもさっきっからラウは、花火が行われる河川敷の方ではなく、山の方へ向かっている。

私は気になって質問した。

私(そっちじゃ花火見えなくない？)

そう言うとラウは「待ってました！」と言わんばかりの顔をしてこう言った。

ラウール(実は、花火が綺麗に見える穴場スポットがあるんです！そこは人があんま居なくて、静かに見ることができるんです！)

私(そうなの？！？！)

そんな場所があったのかと驚く。

どこで知ったの？と聞いたらまさかの、こーじ情報らしい。

あの人、なんでも知ってる・・・。

しばらく歩くと暗かったのが少し明るくなった気がした。

光の方へ行くと、色鮮やかな花火が空一面に広がっていた。

私(うわぁ。すごぉい。)

感動して自然と声が出ていた。

ラウール(本当だ。すごぉい。)

しばらく二人で花火をずーっと見ていた。

いろいろな種類の花火があるので見ていて飽きない。

時が経つのを忘れさせるほどだった。