ダンス（白） (ページ1)

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私ページ1

朝、起きて大音量で鳴っている目覚まし時計を止める。

制服に着替えて、朝ご飯を食べる。

家を後にして、いつも同じ時間に発車する電車に乗る。

学校に着いたら自分の席に座って、チャイムが鳴るまで読書をする。

これが私、遠藤Aのいつもの朝だ。

私は高校三年生の帰宅部だ。

本当は部活に入って青春というものをしてみたかった。

だが私にはそれが出来ないのだ。

私は、中学三年生の時に交通事故に遭った。

中学三年生の頃の私は、ダンスのことしか頭に無く高校もダンスが有名な所に入ろうと思っていたくらい、ダンスが好きだった。

しかし交通事故に遭ってしまい、命に別状は無かったが肺に後遺症が残ってしまった。

なので私は、長い間動いていることが出来ない。

たまに、交通事故のことを思い出すと吐き気がして過呼吸になってしまうことがある。

だから、部活動には所属していないのだ。

？？(A、おはよー！)

後ろから声がしたので振り返るとそこには、私の唯一の友達である向井康二がいた。

私(こーじ、おはよう。)

普段は、こーじって呼んでいる。

向井(何考えてたん？ボーッとして！)

私(昔のこと、考えてた。)

向井(そっかぁ。っていうか、今日の放課後一緒にカフェ行かん？めちゃめちゃ美味しそうなコーヒーがあんねん！)

私(別にいいよ。)

向井(ほんま？やったー！今日は、それ楽しみにがんばろー！)

こーじは私の過去を知っている数少ない内の一人。

前遊んだ時、私が過呼吸になってしまい話すことにした。

今では、話して良かったと思っている。

見たら分かる通り、こーじは関西人だ。

明るくてみんなから人気がある。

何でこんな私と仲良くしてくれてるんだろう？とときどき疑問になることもある。

それくらい、こーじは優しい。

こーじに出会えて良かったと心から思っている。