いらっしゃいませこんにちは。【w.r.w.r.d.!】

今日も今日とて6 ページ6

おはようございます〜








時刻は変わって21時ちょっと前。



いつもの様にギリギリでコンビニに着き、夕勤の人達に挨拶をしバックヤードに入る。

シフト表を見ながらすこしぼーっとしていると、勤務開始まであと数十秒しか無いことに気がついた。





「やばっ…」






……………








「いらっしゃいませこんばんは〜」






時刻はまだ21時を十分ほど回った頃。

この時間帯ならまだまあまあお客様も多い。






「お願いします」




「あ、お預かりします〜」






レジの方に背を向けて作業をしていると、背中に声がかかった。

ぱっと振り返り見てみると、金髪がよく似合うスラッとした男性が私をじっと見つめていた。


謎の微笑をたたえながら。





で、でたぁ〜…常連さんその6…




毎晩会釈してくれて、いつも私の顔をじっと見てくるこの方の心情は読み取れない。

はっきり言って、苦手なタイプだ。






「お会計1324円になります」



「これで」






差し出されたのはクレジットカード。
……私が一生かけても持てないような色だ。

支払いも完了し、カードとレシートを彼に渡す。





「っ…？」



「ありがとう」





ニコリと笑いかける彼は片手をポケットに突っ込みながら去っていった。





ポツリと取り残された私と、手の中にある小さな紙。



なんだ………何を渡されたんだ私は…………



焦りすぎて手汗で湿ったその紙をゆっくりと開く。







「駐輪場で待ってます…」







な ん の ホ ラ ー だ 。




え？なに？私今日刺されるの？
これ完全に殺害予告だよね？え？死ぬの私？






「？何が待ってるの？」




「ぅあっ！な、何でもない！！気にしないでください！！」









…………




［うちの(変人)常連さんリスト］



その6


金髪威圧感さん


・深夜帯にいらっしゃる

・何考えているのか全く読めない

・恐怖のメッセージを頂いた(NEW)







………



ご指摘ありがとうございます。
修正致しましたm(_ _)m


2018/07/23ちりん

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