いらっしゃいませこんにちは。【w.r.w.r.d.!】

今日も今日とて37 ページ40

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どうして、それを...。




なんて、心ではもう分かっている。

ショッピくんにしか伝えていないはずだが、彼の友達に知れ渡っているということは彼がバラしたのだろう。
別に口止めも何もしていないし、そもそも言った私が悪い。


何故彼が友達に言おうと思ったのかは謎だけど。



「え、えと...まあ。そうですけど...。」


『えぇぇえ...もう、やめてえや.....』


『ほんまか...』



私の渋い頷きに、電話の向こうからは落胆の声が聞こえてくる。

...どういう事なのかわからないんだけど。




「あの、何故その件について私に電話を...？」




1番に浮かんでくる疑問を彼等にぶつける。

まず、彼等との関係は友達でも無い。(ロボロさんは除くが。)
それなのに、何故こんなに関係の薄い私の私情に首を突っ込もうとしてくるのだろう。



...それを言うなら、考え無しでショッピくんに伝えた私も同じだけど。


そんな冷静な考えも押しつぶされるくらい、今の私の思考はぐちゃぐちゃに煮え立っていた。





『だって、嫌やん？』



「...はい？」




『Aちゃん居らんくなったら嫌やから、考え直してや。』






思わずぶつけた疑問への返答が、予想していなかったもので思考が停止する。


なに、それ...どういうこと...？




慣れてるコンビニ店員が居なくなるのが寂しい？

だから居なくならないで欲しい？




あまりにも自分勝手なその言葉に、私の謎は深まるばかりで。





「えっと、よく分からないのですが...。慣れている店員がいなくなるのが嫌ということでしょうか。...しかし、私にも私の事情がありまして...」





オブラートに包に包んでそう伝えるも、電話の向こうの彼らは何やら揉め始めた。






『ちゃうねん、ちょ、ゾム！お前わかりにくいこと言うなや』




『え、なにがダメなん今の。だってこれが俺らの気持ちやん。』




『せやけど、よう考えてみ。俺らは中村さんのこと.....やけど、中村さんは俺らのこと常連客としか思ってないんやで』






小声で言い合う彼らの言葉に耳を貸すほど余裕はなくて。


彼らは、何が目的なんだ？


たしかになんでも話せる友達が欲しいとは思ったが、彼らと私の関係はあくまでも店員と常連客であり、これからも変わることは無いだろう。


わざわぞ私に電話してくるのも何故なんだ？



考えたらもっと複雑で分かりにくくなってしまった。


取り敢えず彼らの真意を確かめなければと、耳に意識を集中させた。

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