恋する男達の密会1 ページ37
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深夜の閑静な住宅街に、男達の悲痛の叫びがこだまする。
「はぁぁあっっ?!!ま、待てやショッピくんそれほんまか?!」
「なんで嘘つく必要あるんすか本当だからこんなに焦ってるんすよ」
「え、えぇ.....もう、ダメやぼく生きていけない...」
先程までゲームで盛り上がっていた7人はまた違う意味で盛り上がり始め、隣のお宅からうるさいと怒号が飛ぶのも仕方が無かった。
「...それで、お前はどうしたいからここに来たんや」
「...ど、どうにかA先輩を止めたいんです。貴方達なら力を貸してくれるんじゃないかって...」
先程から1度も言葉を発さなかったグルッペンがショッピに問掛ける。
半ば考え無しの行動であったがために、ショッピの答えも曖昧であった。
「え、説得言うてもなぁ...もう決まっとるんやろ?お見合い。」
「はい、多分...。あの、ぶっちゃけなんですけど」
コネシマが顎に手を当てて考える横で、ショッピが全員に向き直り問いかけた。
「A先輩の事好きな人、この中に何人くらい居てます?」
「.....そんなん、考えれば分かるやろ」
純粋なショッピの問いかけに、グルッペンは毒を吐きながらも手を挙げた。
一人が手を挙げたことにより、ほかのメンバーも続々と手を挙げ始める。
「...あ!やっぱとんち好きなんや!!」
「大先生は随分堂々としとりますねぇ...」
「お、ロボロお前もかぁ...チビのくせに。」
「喧しいわ!チビ関係ないやろ?!ゾムなんか中村さんに怖がられてまえばええのに」
正直に手を挙げたもの達が湧くに湧いてさらに騒がしくなる。
お隣さんから2度目の怒号を食らうのも仕方が無いほど賑わった室内で、ショッピは場を沈めるために大声を出した。
まさに鶴の一声。
彼の声は室内に響き渡り、手を挙げたメンバー達の興奮を治めた。
「あ、あと、俺も。...コネシマさんとシャオロンさんを除く6人ですか...。」
「多いな」
「しゃあない。仕事前にあんな子居ったら惚れるわそりゃ。」
改めて知れた各々の気持ちに、手を挙げたメンバーは少しギスつく。
が、ショッピは逆にこれがいい機会だと皆に提案をした。
「...まあ、確かに俺らは
一先ず休戦ということで。皆、失恋したくないでしょ。
なんて、悪く笑った。
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@Rino_emiは不人気でした。 - 完結おめでとう御座います!!星とコメつけました!!PKです!! (2019年4月3日 15時) (レス) id: f8b93f7332 (このIDを非表示/違反報告)
南野なつ子(プロフ) - ゆっくりみーさんさん» コメントありがとうございます!中村さん、可愛いですよね(自分で言う)彼女の人間性を捉えていただけているようで、とても嬉しいです...!短編集の方も、何卒宜しくお願い致します。応援ありがとうございました<(_ _)>! (2019年1月1日 2時) (レス) id: 2940700bbe (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくりみーさん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!中村ちゃんはほぼほぼ一目惚れみたいなかんじでした…なんだか素朴でツイてないけど、ナチュラルに、でも必死に頑張る中村ちゃんがとても好きです!!かわいい!かわいいです!!(二回言った) (2019年1月1日 1時) (レス) id: e42952b1a0 (このIDを非表示/違反報告)
南野なつ子(プロフ) - こむぎ@不透明じゃなくてもチームこーくさん» コメントありがとうございます<(_ _)>お二人共可愛すぎて、作中でどんな行動をとらせるか非常に迷います笑ご期待に添えるよう頑張って参りますのでどうぞよろしくお願い致します! (2018年12月26日 21時) (レス) id: 2940700bbe (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ@不透明じゃなくてもチームこーく - ショッピロボロとか神の集まりですわぁ…((更新頑張ってください…! (2018年12月25日 15時) (レス) id: fce3d8ed6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南野なつ子(ちりん) x他2人 | 作成日時:2018年7月3日 22時