いらっしゃいませこんにちは。【w.r.w.r.d.!】

今日も今日とて33 ページ33

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「ちょ、ま、...え？ど、どういう...」








反射的に口から出た吃り混じりの声に、心の中で言い返した。


本当は、分かってる。親にどれだけの心配を掛けているのか。
20数年生きてきて、このままじゃダメだってことはずっと前から分かっていた、筈なのに。









「...A、結婚すれば、お前はあっちで働かなくていいんだぞ。ここに戻ってきて、またみんなで暮らそう。な？」





「そうよ、...お母さん達、すごく心配だったの。あなたがこれからどんな道を歩むのか...」









呆然とする私に、父と母は涙ぐみながら言葉を掛ける。
その言葉たちには、今までの不安が痛いほど込められていた。



...でも、考えてみればそうだよね。



大学落ちて、フリーターになって。

毎朝出勤する時に、第1志望だった大学の生徒を見る度に胸が締め付けられるほど痛かった。

悔しかった。私なりに頑張ったつもりだったのに、それでは足りない。私の実力とは遥か遠くにいるその生徒達が、妬ましくて堪らなかった。


でも、私は悔しさを力に変えることをしようとしなかった。

要するに、そこで燃え尽きただけのただの負け犬だ。



いつまでも憧れの地に張り付いて、両親に心配ばかりかけて



私、何してんだろ。ほんとに。








「...、！Aっ...！！」







ふと、視界が元の世界に戻る。
両親の焦った顔が見えた。どうやら考え込みすぎていたみたいだ。








「...焦らず、決めてくれ。お前が思う方でいいんだ。」






「そうよ、お母さん達、待ってるからね。」









ああ、私はまた、心配を









「...わかった。私、受ける。会うよ、その人に。」








...


更新が遅れてしまい本当に申し訳ございません(;_;)！
年末は忙しいものですね...。
ここからラストスパートになります。
完結までどうぞよろしくお願いいたします。

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