いらっしゃいませこんにちは。【w.r.w.r.d.!】

今日も今日とて3 ページ3

いらっしゃいませこんにちは〜








忙しい朝も終わり、今は昼前。

さっきまで人もまばらだった店内には、少しずつお客様が増えてきていた。




昼時は朝よりもお弁当系やお惣菜、揚げ物系が多く売れるため、忙しい。

売れたら作る、売れたら作る、のサイクルを繰り返しているうちに鬱になりそうだ。





聞き慣れた来店音とともに、一人のお客様が来店される。





「いらっしゃいませこんにちは〜」





営業スマイルで彼に挨拶すると、いつものように顔を逸らされる。


あの方は常連さんその2。


神経質そうな七三分けに四角いフレームのメガネ、といかにも仕事熱心そうな方だ。





その彼を追うようにして来店されたのは常連さんその3。


ちっちゃくて、見ているこっちが癒やされる。






揚がったチキンをバットにあげていると、レジにお客様が商品を置くのが見えた。

急いでレジ打ちに回る。






「お先にお品物失礼いたします」





先に商品を袋に詰めてお客様に渡す。
その時、少しだけ手が触れ合ってしまったが、そんなこと日常茶飯事なのでさほど気にしない。





「ありがとうございました〜」




会計も終わったので声をかけるも、お客様…もとい常連さんその2は微動だにせず、ただ袋を持った手を見つめている。

その頬はこころなしか赤い。





「あの…どうかされました？」




「ぁっ、すんませんありがとうございました…」





あまりにも深刻そうな表情だったため声をかけると、そそくさと店を出ていってしまった。




…まさか、手が当たったから…？


え？そんだけでしょ？え？童○かよ……？





ま、まぁそんなことはないでしょう。多分。







………………………………



［うちの(変人)常連さんリスト］



その2

七三メガネさん

・昼に来店される

・背が高い

・なんかちらちら見てくる

・反応が初心(←NEW!)

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