いらっしゃいませこんにちは。【w.r.w.r.d.!】

今日も今日とて20 ページ20

いらっしゃいませこんばんは〜








「……お知り合い？」



「あぁ、まぁ。ちょっと。」





私にニヤリと笑いかけてレジ前を通り過ぎた彼はいつぞやのゾム？さんだ。

ショッピ君とお知り合い風だったので聞いてみたら、歯切れの悪い回答が返ってきた。



……なんか、ここの常連さんって、みんな繋がってない？友達多いね皆？



……





店内のお客様はゾム？さん1人だったので、ショッピ君とお話をする。



彼とは高校時代の話で盛り上がり、私のピアノの話も少しした。





「ピアノ、いいっすよね。Aさん、今度絶対聴かせてくださいね。」



「う〜ん、いいけど、全然弾けないよ？」





「チッスチッス。失礼しまぁ〜す。」




押し押しのショッピ君とたじろぐ私とのあいだにゾム？さんがカゴを持ってやってきた。




何故か機嫌が悪そうなショッピ君が商品をスキャンし、私は横から袋詰めをする。




新人にしては手際よく会計を終わらせた彼の耳元にゾム？さんが口を寄せて何かを呟く。



何を言ったのかは聞き取れなかったが、彼の言葉にショッピ君はニヤリと不敵に笑っただけだった。





「あ、そーいやAちゃん。新作のフラッペもう飲んだ？」



「あ！まだです！ゾムさん…は飲みました？」



「ん〜俺もまだなんよ。今度一緒に飲もうなぁ」






ありがとうございました、といつもの挨拶を彼の背中にかけた後。

ショッピ君にもフラッペについて尋ねようと思い彼の方に目を向けると、ひらひらと手を振って出ていったゾム？さんの背中をじとりと睨みつけていた。





「？……どうしたの？」



「ぁー、いや、なんでもないです。」




私の問いかけにぼんやりとしたまま笑顔を浮かべた彼に心配な気持ちをいだきながら、あることを思い出した。




……今日、グルッペンさん来てないなぁ。






……





「俺、お前がピアノとか音楽とか微塵も興味ないの知ってんねんけど。」





……





ゾムＶＳショッピくん、開幕。


お久しぶりです。
夏休みと言ってももう休みのやの字もないですね。


ショッピ君の喋り方が分かりません。すみませんでした……。

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