【ジョジョ】伝説の暗殺者【５部】 (ページ6)

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――――1951年

とある事情で、私は自らの雇い主を殺した。

事前の準備も、そして本番も、滞りなくいつも通り上手く行っていた、はずだった。

しかし、ある一つの¨不都合¨が生じた

それは、私の¨バディ¨に寄るものだった。

裏切り？捕まった？……そうじゃない。

その日の仕事中。
不幸にも、彼の妻が亡くなった。

自動車事故。

ある一台の暴走車を追う車が、誤って彼女を引き殺したのだ。

彼女の胎内には、もうじき生まれてくるはずの小さな命も宿っていた。

¨バディ¨はこの仕事を終えると同時に、この世界から足を洗い、向こうの世界で生きるのだと語っていた。

そしてこの¨不都合¨は、彼の中に¨憎しみ¨を生み出した。

妻を引き殺した人物――――つまり、そう私のボスを、彼が、撃ったのだ

仕事を終え、その状況を見た私は、すぐに彼にアメリカ行きの飛行機のチケットを手渡した。

彼から凶器を受け取り、私はボスの額に弾丸を打ち込んだ。

それから、本棚の本をすべて床にぶちまけ火を放ち、そのまま車に乗り込んだ

追っ手を殺しながら、私は逃げ続けた。

逃げて、逃げて、逃げ続けた果てに、私は一つの大きな失敗をしてしまった。

……お陰さまで、目が覚めたら50年後なんて、頭がおかしくなりそうな出来事に遭遇することができたのだが。

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